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2025年7月3日

路線価の上昇と今後の行方


【路線価の上昇と今後の行方】

 

「路線価が3年連続上昇、上昇率は2010年以降で最大」
国税庁が2024年7月1日に公表した路線価は、全国平均が前年比2.3%上昇となり、観光需要と再開発が地価を力強く押し上げました。
本記事では最新データをもとに、上昇要因・注目エリア・税務・投資への影響を総合解説します。

 

  • 2024年路線価の主要トレンドと上昇率ランキング
  • 福岡・沖縄・東京をはじめとする上昇エリア分析
  • 能登半島地震に伴う調整率と税負担の実務ポイント
  • インバウンド需要・半導体関連投資が地価に与える影響
  • 将来見通し:金利・建築費・人口減少が持つリスク要因

 

■ 目次

 

1. 路線価とは?相続税の計算基準をおさらい

 

◆ 定義と算定方法

路線価は、国税庁が毎年1月1日時点で評価する主要道路沿いの1㎡当たり価格
相続税・贈与税の土地評価額として利用され、公示地価(標準地の市場価格)の約80%を目安に算定されます。

 

◆ 調査対象

全国約32万地点。店舗・住宅地・商業地を含む広範なロケーションをカバーします。

 

2. 全国平均2.3%上昇の背景

 

◆ インバウンド需要の回復

観光地・商業地を中心に、訪日客増によるホテル・飲食・小売の収益拡大が地価を押し上げました。

 

◆ 全国的な再開発ラッシュ

都市部の複合開発や地方中核都市の駅前再開発が期待値プレミアムを形成。
特に東京・大阪・福岡で顕著です。

 

◆ 金利環境と投資マネー

低金利が継続するなか、国内外機関投資家が安定収益を求め不動産に資金を投下。
海外ファンドによる地方ホテル取得も増加しています。

 

3. 上昇率ランキングとキーファクター

 

◆ 都道府県別トップ

  • 福岡県:5.8%(九州一円のハブ機能+再開発)
  • 沖縄県:5.6%(リゾート・観光需要)
  • 東京都:5.3%(オフィス再開発と観光収益)

 

◆ 最高路線価

39年連続で東京・銀座5丁目 銀座中央通りが首位:4,424万円/㎡(前年比+152万円、+3.6%)。

 

◆ 税務署別上昇率トップ5

  1. 長野県白馬村:32.1%(四季型インバウンド)
  2. 熊本県菊陽町:24.0%(TSMC進出効果)
  3. 大阪市西区:19.3%(再開発・広域観光)
  4. 岐阜県高山市:17.8%(古都観光・訪日客復調)
  5. 東京都台東区浅草:16.7%(再開発と観光需要)

 

◆ 注目ケース:TSMC効果

熊本県菊陽町では半導体関連投資が住宅・商業需要を押し上げ、マンション一棟売却が台湾企業へ数億円規模で成立。

 

4. 能登半島地震地域の調整率と実務影響

 

◆ 調整率の概要

石川・富山・新潟の全域で、最大45%の路線価引き下げを適用。
要因:地盤劣化・交通網寸断・経済活動縮小。

 

◆ 相続税・贈与税への影響

該当地域での相続・贈与は税負担が軽減
・申告時は調整後路線価×地積で評価
国税庁サイトで地域別調整率を要確認。

 

5. 今後の路線価を左右する3つの視点

 

◆ (1) 金利と購買意欲

日銀の金融政策変更による金利上昇は、住宅ローン負担増→取引減速のリスクを孕みます。

 

◆ (2) 建築コスト高騰

資材・人件費の上昇が開発採算を悪化させ、土地取得価格抑制の圧力になる可能性。

 

◆ (3) 人口減少と地域格差

大都市圏は商業集積で上昇基調が続く一方、地方圏では需給ギャップ拡大により下落リスクが高まります。

 

6. Q&A よくある質問

 

◆ 路線価はどこで確認できますか?

国税庁「路線価図・評価倍率表」サイトでインターネット公開。

 

◆ 地価公示・基準地価との違いは?

地価公示・基準地価は国交省・都道府県が算定し、市場価格を示す指標。
路線価は相続税・贈与税評価用で、概ね公示地価の80%程度。

 

◆ 地震調整率が適用される場合の手続きは?

・該当地域の調整後価格で申告書を作成
・損壊度合いが大きい場合は不動産鑑定評価で更なる減額も検討。

 



 

まとめ:地価上昇と資産戦略

 

2024年路線価は「インバウンド×再開発」の追い風で3年連続上昇。
一方で能登半島地震が示すように、災害リスクと地域格差は無視できません。
都市部の地価上昇を機会と捉えつつ、税務・防災・ライフプランの観点から早期対応が求められます。

 

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