戸建住宅やマンションの購入を検討する際、多くの方が「駅に近いか」「間取りは十分か」「日当たりは良いか」といった目の前の条件を重視されると思います。
もちろんそれも大切ですが、地球温暖化に伴う災害リスクの増加や、地域経済の衰退など、将来の居住環境の変化にも目を向けておくことが、これからの時代の住まい選びには欠かせません。
不動産の専門家である不動産鑑定士の立場から、災害リスクや地域の将来性を考慮した「居住地の選び方」について、わかりやすくご紹介します。
これからのマイホーム選びで気をつけたいこと
近年は、地球温暖化の影響で台風・豪雨・洪水などの自然災害が頻発しています。
また、地域経済を支えてきた工場や大企業の事業所が撤退・縮小することで、地価の下落や人口減少が進む地域も増えています。
こうした変化は、将来的な資産価値や生活利便性にも直結します。
1. 自然災害リスクの高まり
・ハザードマップで浸水・土砂災害区域を確認
・近年では「想定外」の豪雨が都市部でも頻発
・標高や地形が安全性に直結するケースも
今は安全でも、将来、リスクが高まるエリアもあるため、専門的視点での事前確認が大切です。
2. 地域経済の縮小リスク
・大手企業の工場閉鎖や事業縮小により、雇用減少→人口減少→商業衰退の連鎖が発生
・住宅需要の低下は将来の価格下落・流動性の低下(売りにくくなる)にも影響
・「いまは便利な地域」でも、10年後にどうなっているかを想像して選ぶことが重要です。
不動産鑑定士が提供できる「未来視点」
不動産鑑定士は、単に現在の価格を示すだけでなく、地域の将来性や災害リスクなども含めた総合的な判断を行う専門家です。
1. 地域の「将来リスク」を含めた価格分析
・人口動態や企業動向など将来予測に基づく価値分析
・周辺の地価推移や取引事例の変化から、資産価値の安定性を見極め
・自然災害リスクを「価格への影響」として織り込んだ評価
2. 災害リスクと資産価値の関係を明示
「ハザードマップで浸水リスクがあるけど、実際どれくらい価格に影響があるの?」といったご質問に対し、過去の事例や市場反応に基づいて具体的な分析を提供します。
3. 住宅購入前の「セカンドオピニオン」として
不動産会社の説明や個人の感覚に頼るだけでなく、第三者である不動産鑑定士の意見を聞くことで、冷静で客観的な判断が可能に。
将来の売却・相続も見据えた「資産としての住宅選び」をサポートします。
まとめ
今後の住宅購入では、デザインや広さだけでなく、地域の将来性や災害リスクといった「未来の変化」に目を向けることが重要です。
- 地球温暖化の影響で、災害リスクが価格に影響する時代に
- 地域の経済状況や人口動態が住宅需要と地価に直結
- 不動産鑑定士は、将来も含めた総合的な価格評価で、安心の判断材料を提供
家は暮らしの拠点であると同時に、大切な資産です。
購入前に少し立ち止まって、10年後、20年後も価値を保てる地域か?を考えてみませんか?
もし不安や疑問があれば、ぜひ不動産鑑定士にご相談ください。
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「このエリアは将来どうなるの?」「災害リスクって価格にどう影響するの?」など、不動産に関する疑問は、経験豊富な不動産鑑定士が無料でご相談を承ります。
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