アデックスリサーチアンドコンサルティング株式会社|鑑定評価で不動産の問題を“解決”へと導く

2025年3月18日

マンションの建て替え問題と不動産鑑定士の活用【不動産鑑定評価ならアデックス】

近年、マンションの高経年化が社会問題化する中で、区分所有法の改正や関連法規の整備が進み、老朽化したマンションの建て替えが現実的な選択肢として注目を集めています。
以前は、区分所有者全員の合意を得ることが難しく、建て替えを断念せざるを得ないケースも多々ありました。しかし、法改正により合意要件が緩和され、マンション住民が多数決で建て替えを決定できるようになったことや、行政の支援制度が拡充されたことなどから、老朽化マンションの建て替えに向けた動きが活発化しつつあります。
しかし、実際に建て替えを進めるには、住民の合意形成や費用負担、資産価値の算定など、さまざまな課題が山積しています。そこで注目されるのが、不動産の専門家である不動産鑑定士の活用です。

不動産鑑定士が果たす役割とは

マンションの建て替えにあたっては、単に建物の老朽化状況や工事費を考慮するだけでなく、各区分所有者の持分や資産価値を公平に把握し、公正に費用や権利を調整する必要があります。不動産鑑定士は、こうしたプロセスで客観的・専門的な視点を提供する役割を担います。下記では、その具体的なポイントを紹介します。

1. 公平な資産価値の算定

マンションの建て替えには、各区分所有者がどの程度の費用を負担するか、あるいは再取得する部屋の価値をどう評価するかなど、複雑な資産分配の問題が伴います。
不動産鑑定士は、建物や敷地権の評価をはじめ、市場性や周辺取引事例、再開発計画など多角的な情報を分析し、公平かつ合理的な評価書を作成します。これにより、住民間のトラブルを未然に防ぎ、合意形成をスムーズに進めやすくなります。

2. 建て替え後の資産価値予測

老朽化したマンションを建て替えることで、将来どの程度の資産価値となるのかを気にする区分所有者は少なくありません。不動産鑑定士は、不動産市場の動向や再開発効果、マンション自体のブランド力などを総合的に考慮し、建て替え後の資産価値を予測することが可能です。
こうしたデータを基に、住民が建て替えを決断する際の判断材料を提供できます。

3. 区分所有者やデベロッパーとの調整役

マンションの建て替えには、不動産会社やデベロッパー、施工業者、行政など多くのステークホルダーが関わります。特に、区分所有者の人数が多ければ多いほど、利害調整が複雑化しがちです。
不動産鑑定士が関与することで、客観的な評価を基にした調整が可能になり、各利害関係者が納得しやすい案を提示しやすくなります。結果的に、プロジェクト全体を円滑に進める一助となります。

4. 透明性の高い手続きのサポート

老朽化マンションの建て替えは、長期にわたる大きな事業です。資金計画や工期、入居中の居住者への対応など、様々なフェーズで透明性や公正性が求められます。
不動産鑑定士が作成する鑑定評価書や各種レポートは、公的資格者が社会的責任のもとに作成するため、手続きの正当性を担保する役割が期待できます。合意形成の過程で、住民が安心して意思決定できるようサポートする点も大きなメリットといえるでしょう。

老朽化マンション建て替えで不動産鑑定士を活用するメリット

不動産鑑定士を活用するメリットは、資産価値の算定合意形成のスムーズ化だけに留まりません。以下のようなシーンでも鑑定士の専門知識が大いに役立ちます。

意思決定のスピードアップ

建て替えの合意は、区分所有者ごとの考え方や経済状況など、個人差が大きいものです。そこで第三者である不動産鑑定士による客観的データが提示されれば、主観的な意見対立を緩和し、合意形成を加速させることが期待できます。

将来のトラブル回避

建て替え決定後にも、費用配分や補償、再開発計画の変更など、トラブルの火種は潜んでいます。不動産鑑定士がプロジェクト全体をフォローしながら、状況に応じた評価や意見書を提供すれば、客観的根拠をもって問題を解決しやすくなります。

金融機関との連携

建て替え資金を金融機関から調達する場合、鑑定評価書が金融機関側の担保評価や融資可否の判断に役立つケースがあります。
正確な資産評価が行われることで、有利な条件での融資が受けられる可能性が高まるとともに、金融機関の信頼獲得にもつながります。

まとめ

老朽化したマンションの建て替えは、区分所有法改正や行政支援の後押しもあり、今後さらに増加していくと予想されます。一方で、多くの利害関係者が絡む複雑なプロセスゆえ、スムーズな合意形成には公平な資産評価客観的なデータが欠かせません。
・不動産鑑定士は公正な資産価値算定を提供
・住民間やデベロッパー、金融機関との利害調整を支援
透明性の高い手続きをサポートし、トラブルを未然に回避
このような利点から、老朽化マンションの建て替えにおいて、不動産鑑定士を活用することは今後ますます重要になるでしょう。
築年数が古い物件の取り扱いにお困りの方や、建て替えプロセスでの客観的サポートを求めている方は、ぜひ不動産鑑定士への相談を検討してみてください。

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