アデックスリサーチアンドコンサルティング株式会社|鑑定評価で不動産の問題を“解決”へと導く

2025年3月27日

借地権などの交渉で不動産鑑定評価が重要な理由【不動産鑑定評価ならアデックス】

土地を借りて建物を所有する「借地権」は、不動産の権利関係の中でも複雑な部類に入ります。
借地権者(借地人)がその権利を第三者に売却する場合と、底地人(土地所有者)が借地権を買い取る場合とでは、価格が大きく異なることがあります。
また、地代や更新料、建て替え承諾料などを巡る交渉においては、将来的に調停や裁判へ発展する可能性を想定しておくことが賢明です。そうした状況での客観的な根拠資料として、公的資格者である不動産鑑定士による鑑定評価書は非常に有用です。

借地権の売却価格が異なるのはなぜ?

同じ借地権でも、売買の相手が「第三者」か「底地人」かによって価格が変動するのは、土地の利用形態や利害関係が異なるためです。

1. 第三者への売却時

借地人が自ら建物付きの借地権を第三者に売却する場合は、建物の価値と借地権の価値を合わせて評価します。
このときは、第三者として新たに借地権を引き継ぐ人が、「地代を払いながら土地を借りるメリット」をどの程度感じるかがポイントになります。
駅チカや商業地などで借地の需要が高い地域であれば、相場が上がる場合もあります。

2. 底地人による買い取り時

一方、底地人(土地所有者)が借地権を買い取るケースでは、借地権と底地を統合し、土地を自由に使えるようになるメリットが大きい反面、買い取り価格の算定はさまざまな要素を考慮する必要があります。
既に地代収入が得られている場合や、土地の将来価値を踏まえて交渉が行われるため、第三者への売却価格よりも安くなることが多いのが実態です。

地代・更新料・建て替え承諾料などの交渉と調停・裁判

借地契約の更新や建物の建て替え時には、地代・更新料・承諾料などが発生することがあります。
これらの金額に関しては、「これが正解」という明確な基準がなく、契約書の内容や慣行地域相場などを参考にして決定されるのが一般的です。
しかし、当事者同士で合意できない場合は、調停・裁判など法的手続きにまで発展するケースもあります。

不動産業者の意見書は参考になるが…

地代や承諾料などの金額に関して、不動産会社が「意見書」や「査定書」を作成してくれることがあります。もちろん参考になりますが、公的資格者による鑑定評価書とは異なる点に注意が必要です。
法的なトラブルになった場合、裁判所や調停の場で「不動産鑑定士による正式な評価書」の方が証拠能力の点で優位になる可能性が高いのです。

不動産鑑定士の鑑定評価書を活用すべき理由

紛争に発展した際、あるいは紛争を未然に防ぐためにも、客観的かつ公的な根拠資料を入手しておくことは大きなメリットがあります。

1. 公平・専門的な根拠として説得力が高い

不動産鑑定士は国家資格者であり、不動産鑑定評価基準に則って厳格に評価を行います。そのため、裁判所や仲裁機関でも信頼性が高い証拠として受け入れられやすいのです。
交渉がこじれた場合でも、客観的な数字を示すことで和解の可能性を高められます。

2. 細かい条件を的確に反映できる

借地権の評価には、契約上の制限や法規制建物の状況周辺相場など様々な要素が影響します。
不動産鑑定士は、現地調査や契約内容のチェックを通じて、より正確な金額を算定できるため、交渉を進めるうえで見落としがちなポイントもフォローしてくれます。

3. トラブルの長期化を防ぐ

感情や主観だけで交渉が進めば、時間も手間もかかりがち。
不動産鑑定評価書があれば、客観的な裏付けをもとに話し合いが進められるため、無用なトラブルや紛争の長期化を回避しやすくなります。

まとめ

・借地権を第三者に売る場合と底地人が買い取る場合では、価格の考え方が異なる
・地代や更新料、建て替え承諾料などを巡って当事者間で意見が対立することも多く、調停・裁判に発展する可能性もある
・紛争を回避・解決する手段として不動産鑑定士の鑑定評価は、裁判所など公的機関に対しても信頼性の高い証拠となる

借地権や底地のトラブルは、専門知識が必要なだけでなく利害関係も複雑です。万一の紛争を未然に防ぎ、スムーズに交渉を進めたい場合は、不動産鑑定士へ相談してみることをおすすめします。

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