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COLUMN

コラム 空き家買取

2026年2月1日

低廉な空き家の仲介を進めるには|調査から考える価格・相続・費用の整理

低廉な空き家の仲介では、販売価格の相談と合わせて、売却を決める人、必要な費用、物件の未確認事項を整理することが重要です。仲介手数料の特例があっても、価格や権利の問題が自動的に解決するわけではありません。

内容確認・更新:2026年10月16日

低廉な空き家の調査は、取組意向と成約率を分けて読む

アットホームが2026年1月26日に公表した調査では、低廉な空き家の取引に前向きな回答が85.9%でした。この集計の対象は、空き家取引で売買仲介を行うと回答した522社です。既に取り組んでいる会社だけでなく、今後の意向も含みます。

また、空き家取引の経験がある598社のうち61.6%が、相談から媒介契約に至る割合を3割以下と回答しています。これは「全国の空き家の成約率が3割以下」という意味ではなく、売買契約と媒介契約も異なります。

不動産会社向け調査は、2025年9月18~25日にアットホーム加盟店を対象に行われ、有効回答は870件でした。調査の範囲を押さえたうえで、自社の相談がどの段階で止まっているかを考える材料にします。

800万円以下の売買仲介では、報酬の特例を確認する

2024年7月からの特例では、価格800万円以下の宅地・建物の売買仲介について、仲介に要する費用を考慮し、通常の計算による上限を超える報酬を受け取れる場合があります。売主・買主それぞれから受け取る上限は33万円(税込)です。

800万円の判定では、その物件の売買に係る消費税等相当額を除きます。「低廉な空家等」という名称ですが、対象は使用状態を問わず、現に空き家である物件だけには限りません。

33万円は自動的に請求できる定額料金ではありません。媒介契約を結ぶ際に、費用と業務内容を踏まえてあらかじめ説明し、依頼者と報酬額を合意することが必要です。

相談時に、価格・意思決定・物件状態を分けて整理する

論点 確認する内容 次に進めること
価格・費用 希望額、現状の査定、撤去や測量等の見込み 売主の手取りと費用負担を比較
相続・共有 登記名義、相続人・共有者、売却の意向 誰が何を決められるかと必要手続きを確認
物件の状態 接道、建物の傷み、家財、利用者の有無 資料と現地で分かること・不明点を分ける

希望価格が合わないときに、すぐ値下げだけを求める必要はありません。先に所有者が希望する手取り、支出できる費用、期限を聞くと、条件を調整できる余地が分かります。

一人の相続人が相談に来ていても、その人が物件全体を売却できるとは限りません。代理権や相続・共有の状況を確認し、紛争の調整や登記等は内容に応じた専門家につなぎます。

一般の買主探しと、専門チームへの買取相談を比較する

仲介で購入希望者を探す方法と、専門の不動産会社へ買取を相談する方法では、確認する買主の条件や必要な期間が変わります。価格だけでなく、残置物、測量、補修、引渡し日も合わせて比べます。

買取相談の資料が完全にそろっていなくても、分かる情報と不明点を分けて伝えれば、次に確認すべき事項を整理できます。事実と違う情報で埋めたり、所有者の合意を先取りしたりしないようにします。

  • 所在地、土地・建物の面積、現況写真、手元の図面
  • 登記名義、共有・相続の状況、売却意向の確認範囲
  • 家財、利用者、賃貸借や抵当権など分かっている条件
  • 希望価格、希望時期、所有者が負担できる作業や費用
  • 接道・境界・増築など未確認の事項

次の作業と担当を決め、相談を止めない

仲介相談から条件検討へ
  1. 1 / 3止まる理由を分ける価格、相続、状態のどこが未整理か
  2. 2 / 3確認を分担する必要な資料と専門家、担当を決める
  3. 3 / 3提案を比較する販売継続と買取の価格・費用・時期を比べる

所有者にとっては、相談先が増えるだけでは負担が減りません。誰がいつまでに何を確認するかを明確にし、回答が得られた情報から次の提案へ進めることが大切です。

不動産会社・仲介会社の方へ

少額の空き家、共有、再建築不可など、買主探しや条件整理に課題がある案件は専門チームへご紹介ください。現況資料と未確認事項、売主様の希望を伺い、買取の可否・条件と契約準備の進め方を検討します。

専門チームへ物件を紹介する

所有者・相続された方は、ご自身の不動産売却についてご相談ください。

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