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トラブル解決 共有持分

2025年2月3日

共有持分を安く買う方法とは?他の共有者持分を取得するための方法を徹底解説

「共有持分」とは、不動産を複数人で所有している状態で、各々が持っている権利割合のことを指します。たとえば、親子や兄弟、友人同士などが共同で物件を購入した場合や、相続によって複数人が同じ不動産を受け継いだ場合などが代表例です。
しかし、実際に共有状態になると、「他の共有者と意見が合わない」「物件を有効活用できない」「将来的な相続トラブルを避けたい」など、さまざまな理由から「持分を買い取りたい」という声が上がります。
そこで本記事では、共有持分の他の共有者持分を買う方法を、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。専門用語はできるだけ噛み砕き、実務的なポイントを中心にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

共有持分を買い取るメリット

まずは、他の共有者が持っている共有持分を買い取ることによって得られるメリットを整理してみましょう。

1. 不動産の単独所有が可能になる

他の共有者の持分をすべて買い取れば、その不動産を単独所有にできます。単独所有になると、自分ひとりの判断で賃貸に出したり、売却したり、建物を取り壊して新築したりと、行動の自由度が一気に高まります。

2. 共有者とのトラブルを回避できる

共有者が複数人いると、維持管理の費用や意思決定のスピードなど、何かとトラブルが起こりがちです。買い取りによって共有状態が解消されれば、管理や修繕の方針が一本化しやすくなり、将来のトラブルを予防できます。

3. 相続対策としても有効

親や祖父母から相続した物件が、きょうだい間で共有になっているケースは多いです。相続人が多いほど権利関係が複雑になり、いざ売却や建て替えなどを考えたときにスムーズに行かない場合があります。あらかじめ共有持分を買い取っておけば、相続対策としても大きなメリットがあります。

共有持分買い取りの進め方:全体の流れ

では、具体的に共有持分を買い取るにはどうすれば良いのでしょうか。まずは全体的な流れを押さえておきましょう。

  1. 他の共有者との相談・交渉
  2. 対象不動産の調査・評価
  3. 売買契約(合意書)の締結
  4. 登記申請や税金の精算
  5. 共有状態の解消(または持分割合の変更)

実際には、共有者との交渉段階でつまずいたり、税金に関する手続きで思わぬ負担が発生したりすることがあります。「スムーズに買い取れるだろう」と安易に考えるのではなく、事前にしっかりと準備し、専門家に相談することがポイントです。

ステップ1:他の共有者との相談・交渉

共有者の持分を買い取るとき、まず避けては通れないのが他の共有者との話し合いです。相手が売りたいと思っていない場合は、そもそも交渉が成立しません。そこで、円滑に交渉するためのポイントを押さえておきましょう。

相手のメリットを提示する

買い取りたいと思っていても、「自分にメリットがない」と感じる共有者にとっては売る意義がありません。たとえば、「税金や維持費の負担が減る」「トラブルや責任から解放される」「早めに現金化できる」など、相手にとってのメリットを明確にしてあげると合意に至りやすくなります。

複数人で共有している場合はまとめて話し合う

共有者が2人だけでなく3人、4人…と増えるほど、意見の調整が難しくなります。1対1で交渉すると、一方で合意しても他方が反対するという状況に陥りがちです。まずは全員が集まる場を作り、大枠となる方針を一緒に決めるとスムーズに進みます。

ステップ2:対象不動産の調査・評価

交渉が軌道に乗り始めたら、次に行うべきは対象不動産の調査と価格評価です。買い取り価格の根拠が不明瞭だと、相手も納得しにくいですし、あなた自身が相場より高い(あるいは低い)金額を提示してしまうリスクもあります。

不動産評価の方法

不動産の評価方法はいくつかあります。代表的なものとしては、路線価固定資産税評価額など公的指標を基準にする方法、周辺相場や取引事例比較による方法などがあります。
共有持分の売買の場合、通常の不動産取引より割安になるケースもあるため、公的評価額をそのまま適用するのではなく、「共有状態による価格減額」を考慮することも重要です。

専門家の力を借りる

不動産鑑定士や不動産会社に相談すれば、客観的な視点から適正価格を算出してもらえます。大きな金額が動く可能性があるので、自己判断だけではなく、専門家のアドバイスを受けると安心です。

ステップ3:売買契約(合意書)の締結

買い取りの基本合意が得られ、価格についても共有者全員が納得したら、売買契約を結びます。ここで重要なのは、口頭だけの約束で終わらせないこと。必ず書面を作成し、契約書や合意書を交わしましょう。

契約書に含めるべき項目

  • 物件の特定(登記簿上の地番・家屋番号など)
  • 取引価格・支払い条件
  • 持分割合(誰が何分のいくつを売買するか)
  • 決済日・引渡しの時期
  • 契約解除条件・違約金について

これらの内容を明確にしておくことで、後々のトラブルを予防できます。また、可能であれば公正証書にするなど、公的な裏付けを得る方法も検討してください。

ステップ4:登記申請や税金の精算

売買契約を締結しただけでは、まだ正式に名義が変わったことにはなりません。法務局への登記申請を行い、所有権移転登記(または持分移転登記)を完了させることが大事です。この手続きを経ることで、共有持分の名義が正式に買い主へ移転します。

かかる主な費用・税金

  • 登録免許税:所有権移転登記の際にかかる税金
  • 不動産取得税:土地や建物を取得した際に課せられる地方税
  • 司法書士報酬:登記手続きを依頼する場合の専門家費用
  • 印紙税:売買契約書に貼る印紙

さらに、贈与の要素が含まれると判断される場合は贈与税が発生する可能性もあります。税金面のリスクを減らすためにも、法律や不動産取引に詳しい専門家に相談するのが安心です。

ステップ5:共有状態の解消または持分割合の変更

最後に、他の共有者の持分を買い取ることで、あなたの持分割合が増えます。もし全員の持分を買い取った場合は、あなたが物件の単独所有者になります。複数人が残る場合でも、あなたの持分が増えれば、将来の決定権をより大きく行使できるようになります。
登記上の共有状態の変更は、ステップ4の登記申請で完了するため、その後は新しい持分割合の状態で不動産を管理していくことになります。

買い取りをスムーズに進めるコツ

ここまでの手順を円滑に進めるうえで、押さえておきたいコツや注意点をまとめます。

1. 早めに専門家に相談する

共有持分の売買は、通常の不動産売買よりも権利関係や税金の問題が複雑です。不動産鑑定士、弁護士、司法書士などに早めに相談し、適正価格の算定や契約書作成の助言、登記手続きをサポートしてもらいましょう。

2. 相手との関係を良好に保つ

共有者同士の人間関係が悪化していると、いくら好条件を提示しても交渉が進まないケースがあります。
重要なのは、相手が売りやすい環境を整え、メリットを感じてもらうこと。そのために、誠意のある態度や情報共有が欠かせません。

3. 税務面の対策を入念に行う

共有持分の売買においては、通常の不動産取引と同じく不動産取得税や登録免許税が発生しますが、場合によっては贈与と見なされるリスクもあるため注意が必要です。
「価格が安すぎると贈与扱いになるのでは?」といった疑問がある場合は、税理士や弁護士などに相談して、リスクを最小化する方法を探りましょう。

買い取らない場合の選択肢

一方、「他の共有者の持分を買い取るのが難しい」「相手が売ってくれない」というケースも考えられます。その場合、以下のような選択肢があります。

1. 共有物分割請求を行う

共有物分割請求とは、裁判など法的手続きを通じて強制的に共有状態を解消する方法です。
ただし、実務的には時間と費用がかかるうえ、裁判所の判断で競売となった場合、相場より低い価格になってしまうリスクがあります。円満な合意解決が望めない場合の最終手段といえるでしょう。

2. 第三者に持分を売却してもらう

共有者が「あなたに売るのは嫌だが、第三者なら売っても良い」というケースもありえます。これにより、見ず知らずの第三者が共有者として参入してしまうと、かえって権利関係が複雑になることも。
将来的なトラブルを考えると、やはり自分が買い取るか、共有者同士の話し合いで整理するのがベターでしょう。

3. 自分の共有持分を売却する

「どうしても交渉が難しい」「物件の将来性を感じない」という場合は、逆に自分の持分を売却するという選択もあります。売却先が第三者であれば、相手が了承しない限りは物件全体を自由に使えなくなる可能性が高いため、売値は通常より低くなる傾向がありますが、ストレスやリスクを早めに手放すことはできます。

共有持分の買い取りでよくあるQ&A

ここでは、共有持分の買い取りに関して多くの人が抱く疑問をQ&A形式でまとめます。

Q1:どのくらいの金額で買い取ればいいの?

A:不動産の時価や路線価、取引事例を参考にしたうえで、共有状態による価格調整を考慮して決めます。持分自体は物件全体の価値に応じて評価されますが、買い手が限られる共有持分は、通常の不動産取引より割安になることが多いです。

Q2:売買契約はどうやって作ればいいの?

A:一般的に不動産売買契約と同じ要領で契約書を作成します。ただし、共有持分である旨や持分割合、登記情報を正確に記載する必要があります。
専門家に依頼するか、不動産会社の仲介を利用すると安心です。

Q3:共有者が売ってくれない場合は?

A:共有者の協力が得られない場合、共有物分割請求や協議による譲渡の提案などを検討します。裁判に持ち込むと費用と時間がかかり、最終的に競売となるリスクもあるため、まずは粘り強く交渉を続けることが大切です。

まとめ

共有持分の買い取りは、不動産の利用・管理をスムーズにし、将来的なトラブルを回避する有効な手段です。しかし、実際には他の共有者との交渉や税務面の調整、適正価格の算定など、専門知識と慎重な準備が求められます。
円満な合意形成を目指すためには、相手にとってのメリットをわかりやすく提示し、誠意ある態度で話し合いを続けることが大切です。また、契約書や登記の手続き、税金の負担などをクリアにするためにも、専門家との連携が欠かせません。

もし、共有持分の買い取りを検討しているものの「どう話を進めればいいかわからない」「うまく価格交渉ができるか不安」という方は、早めに不動産鑑定士や司法書士、弁護士などの専門家へ相談してみてください。あなたの状況や目的に合わせて、最適な進め方をサポートしてくれるはずです。

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