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トラブル解決 共有持分

2025年4月21日

高額修繕費に要注意!共有名義物件をスムーズに売却する成功事例

マンションや一戸建てなどの不動産を複数人で所有していると、大規模リフォームや建物の修繕が必要になった際に大きな出費が迫られます。特に、築年数が経っている物件は高額修繕費のリスクが高まり、共有者同士で費用負担の割合や時期をめぐって対立しかねません。こうした状況下でも、スムーズに物件を売却して良い条件を引き出せた成功事例があります。本記事では、不動産鑑定士・宅地建物取引士の立場から、高額修繕費がネックとなりがちな共有名義物件をどのように売り抜けるか、その具体策や成功事例を紹介します。

修繕費をめぐる共有名義の課題

修繕費が高額になるにつれ、共有者それぞれの負担も大きくなるため、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

1. 「なぜ自分も負担しなきゃいけない?」問題

実際に住んでいない共有者は、修繕にお金を出すメリットを見いだしにくくなります。「使っていないのに負担するのは納得がいかない」といった不満が衝突の火種となります。

2. 意見統一まで時間がかかる

高額な修繕になるほど、共有者間で話し合いが長引きます。その結果、修繕が遅れ、建物の老朽化が進んで価値が下がるという悪循環が発生することも少なくありません。

スムーズに売却する成功事例:ポイントは事前の合意形成

実際に「高額修繕が必要になった物件を共有者同士で売りに出し、良い条件を得た」成功例があります。その事例から学ぶべきポイントを整理しましょう。

1. 不動産鑑定士の評価を取得

修繕前に不動産鑑定士の評価を行い、「今のまま売った場合の価格」と「修繕後に売った場合の推定価格」を試算しました。これにより、共有者全員が「修繕すればどのくらい高値がつくか」「修繕費と見返りのバランスはどうか」を具体的に把握できるようになりました。

2. 費用負担を明記した共有契約の作成

次に、共有者同士で共有契約を締結し、高額修繕費をどう負担するのか明確にしました。「費用は持分割合で負担」「売却時に修繕費用を多く出した人に追加配分する」など、細かいルールを契約書に落とし込んだのです。

3. リフォーム会社と提携しスピード施工

成功事例では、共有者が合意した後すぐにリフォーム会社と契約を結び、最低限の修繕とクリーニングを迅速に行いました。内見を行うまでの期間を短く設定し、買い手の印象が良くなるタイミングを作り出しました。

4. マルチエージェントで買い手を確保

不動産会社を1社に限定せず、一般媒介契約を複数社と結ぶことで広範囲に物件情報を告知。結果的に複数の買い手候補が現れ、競争原理が働いて相場よりも高い価格で売却が成立しました。共有者全員が「修繕費を出してよかった」と納得する結果に。

税金と節税策:修繕費と譲渡所得税の扱い

売却に際しては、譲渡所得税が問題になりますが、リフォーム費や修繕費を適切に経費として計上できるかどうかで納税額が変わります。以下に注意点を示します。

1. 資本的支出と修繕費の区別

税務上、建物の価値を高める改築は資本的支出とされ、減価償却で経費化されるのに時間がかかります。一方で、劣化した部分の補修・修理は修繕費として一度に経費化できる場合があります。共有者が多いと、「これは修繕費なのか資本的支出なのか」で見解が分かれがちです。税理士の助言を求めるのが賢明です。

2. 長期譲渡所得のメリット

所有期間が5年超の不動産を売却する場合、長期譲渡所得として譲渡所得税の税率が優遇されます。共有者の一人が「一刻も早く売りたい」としても、待てば長期譲渡に切り替えられるなら、より多くの手取りを得られる余地もあるでしょう。

実際に動く前に押さえておきたい3つのコツ

高額修繕費が発生しそうな共有物件を売却するなら、以下のコツを押さえておくとスムーズです。

1. 共有者同士で管理委員を選出

複数人で同時にすべての決定を行うのは非効率です。管理委員や代表者を選んで情報を取りまとめ、全体方針を提案する形にすると合意形成が早まります。

2. 費用負担のルールを明確化

修繕費用を出したくない共有者がいると計画が立ち行かなくなります。売却後に修繕費を多く負担した人に多めの分配をするなど、公平感のあるルールを共有契約に盛り込んでおきましょう。

3. 専門家への早めの相談

リフォームや売却の時期、税金計算などは複雑です。不動産鑑定士・税理士・弁護士に早めに相談し、最適なシナリオを立案してから動き出すのが成功のカギとなります。

まとめ

高額修繕費が発生すると、共有名義の不動産では負担の配分や意思決定がより一層難しくなります。しかし、以下のステップを踏むことでスムーズに物件を売却し、相場以上の価格を確保することも十分に可能です。

  1. 不動産鑑定士の評価で「修繕前・修繕後」の価格を試算
  2. 共有契約で修繕費の負担割合や売却益の分配方法を決める
  3. 管理委員や代表者を選び、意思決定を迅速化
  4. リフォーム・クリーニングで物件の魅力を向上し、買い手に良い印象を与える
  5. マルチエージェント戦略で広範囲に買い手を募集し、競合を生み出す

共有者同士の対立を最小限に抑えつつ、高額修繕費を賢く投資として活かすことで、最終的には相場を上回る売却価格を実現する余地があります。まずは専門家への相談から始め、情報とデータに基づいた戦略を立てましょう。

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