契約書なし・前払いの落とし穴
千葉県でリフォーム工事を巡るトラブルが発生。玄関前を壊したまま業者が音信不通となり、前払いした106万円も戻らないまま。全国で毎年1万件を超えるリフォームトラブルの背景と、被害を防ぐための注意点を探ります。
千葉県で、リフォーム工事を依頼した女性が、玄関前を壊されたまま業者と連絡が取れなくなる被害が発生しました。女性は工事費として前払いで106万円を支払っていましたが、工事は進まず、結果的に詐欺としての立件も難しい状況です。
参照:TBS NEWS DIG|玄関前を壊して音信不通 リフォーム工事を巡るトラブル
◆ 工事が止まった理由と実態
業者は「トイレの詰まりは玄関前の配管が原因」と説明し、段差をなくすリフォームも含めて工事に着手しました。しかし別の業者による調査で、詰まりの原因は家の内部にあり、玄関前を壊す必要はなかったことが判明。不要な工事を行った上で放置した疑いが浮かび上がりました。
◆ 立件の壁「口約束」
依頼者は警察に相談しましたが、詐欺として立件できませんでした。その理由は「契約書が存在せず、口約束で依頼していたため」。弁護士は「だます意図を証明することが困難」と指摘しています。
全国で年間1万件を超えるリフォームトラブルの多くが、こうした契約の不明確さに起因しています。
◆ 前払いリスクと支払いの基本
弁護士によれば、工事費用の支払いは「完成して初めて支払い義務が発生」するのが原則です。特約がある場合や一部の着手金を除き、全額前払いは避けるべきとされています。
今回のケースのように、前払いをしてしまうと業者が逃げた際に資金を取り戻す手段が乏しく、泣き寝入りとなるリスクが高まります。
◆ トラブルを防ぐためのチェックポイント
1. 契約内容は必ず書面化する(見積書・契約書を確認)
2. 工事費は原則後払い、前払いは避ける
3. 業者の住所・連絡先を確認し、実在性を調べる
4. 相見積もりを取り、内容を比較検討する
これらを徹底することで、リフォームトラブルに巻き込まれるリスクを大幅に減らすことが可能です。
◆ 株式会社SAの視点
今回の事例はリフォーム業界の話ですが、私たちが扱う「空き家」「訳あり不動産」にも共通する教訓があります。
不動産や建物に関する契約は必ず透明性を確保し、口約束ではなく書面に残すこと。
そして、工事や解体・売却の場面で「前払い」を安易に選ばないこと。これらは所有者を守る基本的な備えです。
◆ まとめ
リフォーム工事を巡るトラブルは、全国で年間1万件以上発生しています。
千葉の事例は「口約束」「前払い」という2つのリスクが重なり、被害者が泣き寝入りを強いられた典型例でした。
不動産や建物に関する契約では、必ず書面化と支払い方法の確認を。
そして、万一不安がある場合には専門家に相談し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。
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