空き家の庭木が隣地へ伸びていると連絡を受けたら、まず枝の位置と危険の有無、相手から求められている対応を確認しましょう。2026年10月9日のLIMOの記事と法務省の資料を手掛かりに、剪定の手配と費用の話合いを進める順序を整理します。
- 隣地へ越境した枝は、原則として木の所有者に切除を求める仕組みです。
- 隣地所有者が自ら切り取れる場合もありますが、法律上の条件があります。
- 連絡の受領日、現況写真、作業範囲と見積りを整理し、対応予定を伝えます。
■ この記事が向いている人
- 相続した空き家の庭木について近隣から連絡を受けた方
- 遠方の実家の剪定や今後の管理を手配する方
■ この記事が向いていない人
- 特定の隣人との紛争について、切取りの適法性や費用負担の確定判断を求める方。個別の事情を法律専門家へ確認する必要があります。
空き家の庭木と、越境した枝を切り取るルール
LIMOは10月9日、実家の相続に伴う庭木の越境を取り上げ、民法改正後の枝の切取りについて紹介しました。空き家では住む人がいなくなっても枝が伸びるため、建物だけでなく庭の状態を確認する必要があります。
法務省の資料では、木の所有者に枝を切るよう催告しても相当の期間内に切除されない場合、所有者やその所在を調べても分からない場合、急迫の事情がある場合には、隣地の所有者が自ら越境部分を切り取れると説明されています。どの状況にも無条件で使えるルールではありません。
所有者側は、連絡に返事をしただけで完了と考えず、現地を誰が確認し、いつ作業の可否を回答するかまで決めます。境界や枝の位置が不明なときは、写真だけで判断を急がず確認を依頼します。高所や電線付近など危険を伴う作業は、自分で行わず専門の業者等に相談しましょう。
剪定を手配する前に、範囲と費用を分けて確認する
以下は所有者が情報を整理するための一般的な比較です。費用負担や作業の権限は、具体的な事情によって確認が必要です。
| 確認事項 | 管理を続ける場合 | 売却も検討する場合 |
|---|---|---|
| 作業の範囲 | 越境部分と庭全体の手入れを区別する | 現在必要な対応と引渡し後の管理を区別する |
| 費用 | 見積りに含む剪定・搬出等を確認する | 剪定費用と現況売却の条件を並べる |
| 近隣への連絡 | 作業日、立入りが必要な範囲を調整する | 未解決の連絡や作業予定を相談先に伝える |
よくある質問(Q&A)
Q. 隣家から請求された剪定費用は、必ず全額払うことになりますか?
A. 請求額だけで結論を出さず、連絡の経緯、法律上の条件、切り取った範囲と費用の内容を確認します。費用を請求できる場合はありますが、個別の負担額まで一律に決まるわけではありません。争いがあるときは法律専門家へ相談しましょう。
Q. 空き家を売る予定なら、庭木への対応は待ってよいですか?
A. 売却を考えていることだけで、現在の越境や危険が解消するわけではありません。当面必要な管理を確認しながら売却条件を検討します。契約前には近隣からの連絡や未実施の作業を共有し、引渡しまでの役割を明確にしましょう。
株式会社SAの視点:庭木の相談も、物件情報の一部として整理する
空き家の庭木への対応が負担になっている場合は、剪定代だけでなく、訪問や連絡の手間、今後の手入れの見込みも整理すると、保有を続けられるか考えやすくなります。年一回など回数を先に決めるより、現況に合わせた管理方法を業者と確認しましょう。
株式会社SAへの売却相談では、現況写真に加え、近隣からの連絡内容と対応済み・未対応の事項を共有できます。売却価格の見込みと管理負担を比較し、必要な対応を進めながら方針を決めることが大切です。
| 確認項目 | シミュレーション(説明のための想定例) |
|---|---|
| 想定 | 遠方にある実家の枝が隣地へ伸び、隣家から連絡が届いた |
| 初動 | 受領日と連絡内容を記録し、現地確認を手配する |
| 比較 | 剪定・搬出の見積りと、現況での売却条件を確認する |
| 次の連絡 | 作業の可否と予定を回答し、未決定の費用は確認先を決める |
まとめ
空き家の庭木について連絡を受けたら、現況、作業範囲、費用、次の連絡日を整理しましょう。法律の条件を自己判断で省略せず、必要な確認を挟むことが近隣との行き違いを減らします。
今後も管理を続けるか迷う場合は、当面の対応と中長期の保有方針を並行して検討できます。現況を隠さず共有し、管理と売却の条件を比べていきましょう。
不動産の状況を整理し、選択肢を比べたい方へ
株式会社SAでは、空き家や相続不動産、権利関係が複雑な不動産について、現況を踏まえた買取のご相談を承っています。売却を急いで決める前に、物件の状態や名義、ご希望を整理するところからご相談ください。買取の可否・条件は物件ごとに確認します。
