不動産がなかなか売れないときは、価格や物件の条件に加え、どのように販売されているかを確認しましょう。「囲い込みではないか」と心配な場合も、売れない期間だけで断定せず、レインズの登録状況と販売活動の報告を照らし合わせることが出発点です。
内容確認・更新:2026年10月16日
囲い込みと、両手仲介は同じ意味ではない
囲い込みとは、例えば他社からの紹介を妨げるため、実際には募集できる物件を「紹介停止中」などと扱い、売主の意向に反して購入希望者との機会を狭める行為です。売主にとっては、売却の機会を失うおそれがあります。
一方、同じ不動産会社が売主と買主の双方を仲介することは、一般に両手仲介と呼ばれます。双方を仲介したという事実だけで、囲い込みがあったとは判断できません。
会社の規模や担当者の給与制度だけでも、適切な販売活動かどうかは分かりません。実際の登録情報、報告、問い合わせへの対応を確認することが大切です。
レインズの売主専用画面で、取引状況を見る
専任媒介・専属専任媒介では、売却物件をレインズに登録し、登録証明書を売主へ交付することなどが義務付けられています。レインズは、不動産会社間で物件情報を共有する仕組みです。
登録証明書にある案内から売主専用画面へアクセスすると、ご自身の物件の登録内容や取引状況を確認できます。2025年1月から取引状況の登録が義務化され、証明書にはアクセス用の二次元コードも掲載されています。
| 主な表示 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 公開中 | 現在の売出条件と登録内容に違いはないか |
| 書面による購入申込みあり | どのような申込みか、担当者から説明を受けているか |
| 売主都合で一時紹介停止中 | 自分が停止を依頼した事実があるか |
身に覚えのない停止表示などがある場合は、日時と表示内容を記録して依頼先に説明を求めます。画面だけで事情が分からないこともあるため、事実関係を確かめます。
販売報告では、件数と対応内容を確認する
専任媒介では2週間に1回以上、専属専任媒介では1週間に1回以上、業務の処理状況を報告する義務があります。一般媒介での報告方法や頻度は、依頼時に取り決めておきましょう。
- どこに、どのような内容で広告を出しているか
- 他社や購入希望者から何件の問い合わせがあったか
- 内覧の希望に対応できなかった場合、その理由は何か
- 内覧した人から、価格・状態・条件についてどんな意見があったか
- 購入申込みや条件交渉の内容が伝えられているか
「反響がありません」だけでは、次の対策を考えにくいものです。何が確認できていて、どこに課題があるかを具体的に聞きます。
疑問が残る場合は、記録をもとに確認する
- 1 / 3記録する表示・報告・連絡の日時
- 2 / 3説明を求める事実と理由、修正の必要性
- 3 / 3方針を見直す改善策・契約・相談先
担当者の説明と資料が食い違う場合は、会社の責任者や相談窓口にも確認します。解消しない場合は、免許行政庁や加入団体の相談窓口などに、契約書や記録を示して相談する方法があります。
依頼先を変更する前には、媒介契約の期間、解除、費用、すでに紹介された相手との取引に関する条項を読みます。別の会社と契約すれば、前の契約が自動的になくなるわけではありません。
価格・物件条件の課題と、販売活動の課題を分ける
売却が進まない理由には、価格、立地、建物の状態、権利、内覧のしやすさなどもあります。共有持分や再建築不可だから必ず取り扱われない、と一括りにはできません。
仲介を続ける場合は、資料や販売条件の改善を検討します。日程や管理負担を優先したい場合には、専門業者の直接買取の条件を比較する方法もあります。
買取は購入者と直接条件を決める取引ですが、それだけで価格や契約の確認が不要になるわけではありません。提示額、費用負担、解除条件、引渡し日まで比べて判断しましょう。
売却の進め方を、専門チームに相談する
仲介での売却を続けるか、買取を選ぶか迷っている方はご相談ください。共有持分、再建築不可、老朽化などの事情を確認し、専門チームが比較のための買取条件をご案内します。
不動産会社・仲介会社の方は、物件の買取相談・資料送付はこちら。
