今から7年前、創業当初はお金がなかったです。
SAは、訳あり不動産の買取に特化しており、資金(現金)がとにかく重要です。
訳あり不動産というのは、今ある建物を取り壊すと再建築できない土地や共有持分という1つの不動産を複数人で保有している不動産など、一般的にはどの不動産会社も手掛けない不動産のことを言います。
そんな訳あり不動産で悩む人から、SAは不動産を買取して、権利調整を行うなど不動産を蘇らせて市場に再流通(販売)させる仕事をしています。
買取を簡単にいうと、ブランドバックの買取をする有名な大黒屋さんの不動産バージョンです。
ただ1点違うのは、人気のブランドバックではなく、誰も知らないような人気のないブランドだったり、ボロボロに使い古されて修理すらもできないようなバックを購入するイメージです。普通、人気の商品を仕入れしますが、訳あり不動産はその真逆です。
この訳あり不動産は、担保価値もないので銀行での評価はゼロです。
つまり銀行から融資をしてもらうことができないのです。
これは全て現金で購入しなければならないことを意味します。
不動産は安くても1,000万はしますし、億単位だって珍しくないです。
これも現金で購入するのです・・・
創業期はお金がなかったので、小さな小さな不動産1つ買うのでも頭が千切れるほど考えて悩み、メンバーと意見交換を繰り返し、ようやく決断して購入していました。
創業7年が経ち、メンバーも多くなり、創業当初よりも資金的には余裕が出てきましたが、結論、今も全くお金が足りません・・・
創業当初より購入する不動産の規模も数も桁違いになったので結局、お金がないという状況です。
規模は桁違いどころではなく、比較したら怒られるレベルですが、たぶんソフトバンクやユニクロだってお金はあるけど、お金がないのではないだろうか(完全に個人的見解)。
社員を1万人以上雇用して、世界に支店があるとなると毎月の維持費はとんでもないし、設備投資だって何百億レベルだろう。
何より現状維持ではなく、成長するには資金投下は絶対に必要になります。
面白い会社とは何か。
右肩成長しているかつ、お金がない(=足りない)会社なのではないだろうかと、自分を慰めています。