共有持分をお金に換えられるの?
「持分だけ相続したけど現金が必要」「売りたくないけど資金を作りたい」
共有持分は売却だけが出口ではありません。
本記事では①共有持分担保ローン ②リースバック ③投資家との共同運用という
3つの資金調達ルートを、メリット・デメリット/申込手順/費用まで一気に解説します。
- 1. こんなときに資金調達を検討
- 2. 共有持分を担保にローンを組む
- 3. リースバックで住み続けながら現金化
- 4. 投資家と共同運用するスキーム
- 5. 3ルート比較表と判断フレームワーク
- 6. 成功事例:1年でキャッシュフロー+240万円
- FAQ|よくある質問
■ 1. こんなときに資金調達を検討
- 相続税・贈与税の納付で一時的にまとまった現金が必要
- リフォーム・老朽化補修費を確保したい
- 教育費・介護費などライフイベントで資金が足りない
- 共有者間でもめて裁判費用を捻出したい
「売却せずにキャッシュを作る」――これが今回のテーマです。
■ 2. 共有持分を担保にローンを組む
◆ 商品概要
項目 | 内容 |
---|---|
融資額 | 持分評価額の50〜70% |
金利 | 年3.0〜5.5%(変動) |
期間 | 1〜20年 |
担保 | 自分の持分のみ 他共有者の同意は原則不要 |
◆ 審査ポイント
- 不動産の時価 × 持分割合
- 共有トラブルの有無(占有状況・未登記部分など)
- 申込者の信用情報(年収・他社借入)
◆ 手順
- 仮審査:オンライン入力(10分)
- 必要書類提出:登記簿・身分証・収入証明
- 現地調査・本審査(5〜7日)
- 契約&融資実行(最短14日)
メリット:売却せずに共有持分を活かせる/金利はカードローンより低い
デメリット:返済不能で持分競売リスク/共有者の同意が後から必要な場合も
■ 3. リースバックで住み続けながら現金化
◆ 仕組み
共有持分を買取業者へ売却 → 賃貸契約を結んでそのまま居住。
家賃は相場の70〜80%で設定されることが多いです。
◆ 条件例
- 即金支払:持分評価額の70〜85%
- 家賃:月6〜10万円(物件エリアによる)
- 再購入オプション:売却後3〜10年以内/売価+3〜5%
メリット:住み続けられる/相続人の住まい確保/ローン返済不要
デメリット:家賃負担/長期的には所有権が戻らない可能性
■ 4. 投資家と共同運用するスキーム
共有持分+外部投資家で物件を再生し、賃料や売却益を分配する方法です。
ステップ | 内容 |
---|---|
① 計画策定 | リフォーム案・賃料設定を作成 |
② 投資家募集 | クラウドファンディング/マッチングサイト |
③ 契約締結 | 業務委託+利益分配契約 |
④ 運用開始 | 賃貸 or 転売→利益分配 |
メリット:大規模リフォーム費を自己負担せず資産価値UP
デメリット:収益が読みにくい/契約スキームが複雑
■ 5. 3ルート比較表と判断フレームワーク
ローン | リースバック | 投資スキーム | |
---|---|---|---|
即金額 | ○ | ○ | △(投資調達期間) |
住み続け | ○ | ○ | △(用途次第) |
返済義務 | あり | 家賃負担 | なし |
利回り期待 | ― | ― | ○(配当) |
手間 | 少 | 少 | 多 |
向く人 | 短期資金需要 | 住居維持+資金 | 収益最大化 |
判断ポイント:「返済余力」「住み続けたいか」「長期収益を狙うか」を軸に選びましょう。
■ 6. 成功事例:1年でキャッシュフロー+240万円
- 背景:兄妹共有(各50%)/妹が資金不足で持分売却希望
- 選択:ローン(兄持分担保)+投資家リフォーム
- 結果:
- 兄:ローン500万円→リフォーム→家賃15万円/月
- 妹:持分売却400万円を即受取
- 年間キャッシュフロー:家賃180万円 − ローン返済(利息込)− 修繕費 = +240万円
FAQ|よくある質問
Q. ローン審査に共有者の同意は必要?
A. 基本は不要ですが、担保設定登記の際に通知が行く場合があります。
Q. リースバック家賃はずっと固定?
A. 契約で2年ごと見直しが多いです。更新料を交渉でゼロにする事例も。
Q. 投資家とのトラブルが心配…
A. 匿名組合契約を用い、分配方法・退去時期を明文化することでリスクを抑えられます。
まとめ|共有持分の資金化は「目的×リスク許容度」で選ぶ
共有持分でもローン・リースバック・投資スキームで
「売らずに現金を作る」道が開けます。
- 短期資金 → 担保ローン
- 住み続けたい → リースバック
- 収益最大化 → 投資家共同運用
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