「再建築不可」を相続してしまった…
「親から再建築不可の家を相続したけど、どう扱えばいいの?」
放置すると相続登記の義務化や固定資産税の負担が発生しますが、手順を知ればスムーズに解決できます。
この記事では①登記 → ②税金確認 → ③売却戦略の3ステップを、専門用語を避けてわかりやすく解説します。
■ 1. ステップ① 相続登記を完了する
2024年4月から相続登記は義務化。放置すると10万円以下の過料が科される可能性があります。
◆ 必要書類と費用
書類 | どこで取る? | 目安費用 |
---|---|---|
戸籍謄本 | 市区町村役場 | 450円/通 |
遺産分割協議書 | 自作可 | 0円 |
固定資産評価証明書 | 市税事務所 | 300円 |
登録免許税は「評価額×0.4%」。
評価額600万円なら24,000円です。
◆ 手続きの流れ(最短2週間)
- 書類をそろえる
- 法務局へ登記申請(郵送OK)
- 登記完了証を受け取る
■ 2. ステップ② 税金と費用をチェック
◆ 毎年かかるお金
- 固定資産税:評価額×1.4%(例:評価600万円 → 年8.4万円)
- 都市計画税:0.3%(都市計画区域内のみ)
- 維持費:草刈り・簡易補修で年3〜5万円
◆ かかる可能性がある一時費用
- 解体費:木造30坪で約150万円
- 測量費:30〜60万円(売却時に必要なケースあり)
ポイント:売却しない場合でも年間10万円前後の維持コストを想定しましょう。
■ 3. ステップ③ 売却か活用かを決める
選択肢 | スピード | 収益・手残り | 向くケース |
---|---|---|---|
① 再建築不可専門の買取 | 最短7日 | 相場の80〜90% | 維持費をすぐゼロにしたい |
② 隣地へ売却 | 1〜3か月 | 相場〜+10% | 隣人と関係良好 |
③ 簡易リフォーム→賃貸 | 2〜3か月 | 家賃3〜5万円/月 | 手間をかけて収益化したい |
早くリスクをなくすなら①、少しでも高くなら②、長期収入を狙うなら③です。
FAQ|よくある質問
Q. 相続登記をせずに売却できますか?
A. できません。名義が故人のままだと売買契約が締結できないため、登記は必須です。
Q. 複数人で相続した場合、売却代金はどう分ける?
A. 基本は持分割合で按分します。トラブルを避けるため事前に書面で合意を取りましょう。
Q. 固定資産税を滞納しているが買い手は見つかる?
A. 見つかります。決済時に滞納分を清算し、残金を受け取る形で売却可能です。
まとめ|相続した再建築不可は「登記→費用把握→出口決定」が鉄則
再建築不可を相続したら、1) 登記を済ませる → 2) 税金と維持費を把握 → 3) 売却か活用を選ぶの順で動きましょう。
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