【参照】日本経済新聞
URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC11BDJ0R11C25A1000000/
サッポロHD、不動産子会社をKKR・PAG連合に段階売却
サッポロホールディングス(HD)は、不動産子会社のサッポロ不動産開発の全株式を、米KKRとPAGが共同出資するSPARKに段階的に売却すると発表しました。譲渡価格は4770億円。不動産事業は事業利益の35%(2024年12月期)を稼ぐ「虎の子」でしたが、経営資源を酒類事業に集中させるため、グループの収益柱の一つを手放す大胆なポートフォリオ転換です。
恵比寿ガーデンプレイスなどを譲渡、一部不動産はグループに残す
売却対象には、複合商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」やオフィスなどが含まれます。一方で、サッポロビールはガーデンプレイスの信託受益権の3割を引き続き保有し、サッポロビール博物館やサッポロビール園、銀座プレイスなどは売却対象外としてグループに残します。「完全撤退」ではなく、ブランド戦略上重要な不動産は押さえつつ、資産の大部分を現金化する構図です。
売却資金は酒類M&A・負債返済へ、成長投資3000〜4000億円
今回の売却で得た資金のうち、3000億〜4000億円をM&Aなどの酒類事業強化に投じ、1000億円程度を負債返済に充てるとしています。国内ビール事業に加え、低アルコール・ノンアルコール飲料、海外ビール事業を重点領域と位置づけ、税制改正(2026年10月のビール類税額一本化)を見据えた投資を加速する方針です。
買い手選定は「価格×持続性×ブランド価値」の三つ巴で決着
サッポロHDは2024年9月から外部出資提案を募集し、46社が関心を示しました。1次入札には三井不動産や三菱地所を含む11陣営が名乗りを上げ、最終的にはKKR・PAG連合とローンスター+ケネディクス連合の二択に。最終段階で条件面の齟齬から優先交渉権を一度リセットするなど紆余曲折を経て、
・買収価格の高さ
・不動産事業の持続性
・サッポロブランド向上への提案内容
などを総合評価し、KKR陣営への売却にかじを切ったと報じられています。
CRE(企業不動産)は「持つか・売るか」から「どう活かすか」へ
今回の案件は、企業が自社保有の大型不動産(CRE)をどう扱うかという観点で象徴的です。
・不動産は安定した賃料収入を生む「虎の子」になり得る一方、
・本業とのシナジーが薄い場合は「売却して事業投資へ回す」選択も合理的
という構図が浮かび上がります。とくに、金利・建設コスト・人口動態が大きく変化する時代においては、「とりあえず自前で持ち続ける」ことが必ずしも最適とは限りません。
株式会社SAの視点:中小企業・個人オーナー版「恵比寿ガーデンプレイス問題」
株式会社SAは、共有名義・再建築不可・老朽化・相続放棄・所有者不明・事故物件など、通常の仲介では扱いづらい訳あり不動産の法務整理・買取・再生を専門に行っています。サッポロHDのような上場企業は、アドバイザリーや投資ファンドと組んで数千億円規模のCRE戦略を描けますが、中小企業オーナーや個人資産家にも「スケールは小さいが本質的には同じ問題」があります。
・本業とは無関係なテナントビルや築古マンションを“何となく”持ち続けている
・老朽化が進み、修繕か売却か決めきれないまま空室が増えている
・相続や事業承継を控え、不動産をどう分けるか・どう現金化するかが見えていない
こうした状況は、いわば「ミニ版・恵比寿ガーデンプレイス問題」です。
SAは、法律・税務・市場価格の三つの観点から不動産の現状と将来価値を整理し、「持ち続けるべきか」「売るべきか」「再生して活かすべきか」をオーナーと一緒に設計していきます。
訳あり不動産でお悩みの方へ
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