本社ビルを信託設定し、受益権を970億円で譲渡
日産自動車(7201)は11月6日、横浜市西区の本社ビルを信託設定し、信託受益権を東京都中央区のMJI合同会社へ約970億円で譲渡すると発表しました。契約日は12月12日付で、取引後は賃貸契約に基づく「セール・アンド・リースバック」方式で本社利用を継続します。
20年間の長期リース契約で本社機能を維持
リース期間は20年間とされ、建物の使用は引き続きグローバル本社として継続されます。日産は2026年3月期に固定資産売却益として約739億円を特別利益に計上する見込みです。経営再建策の一環として、保有資産の効率化と財務体質の改善を進める狙いがあります。
セール・アンド・リースバックが広がる背景
企業が不動産を売却しつつ使用を続ける「セール・アンド・リースバック」は、資金調達と経営効率化を両立できる手法として注目されています。国内では製造業や金融機関を中心に導入が進み、企業が保有不動産を資金源として活用する動きが広がっています。日産のケースは、グローバル企業による大型リースバックの象徴的事例といえます。
不動産市場への波及と投資マネーの動き
今回の売却先MJI合同会社の背後には、外資系ファンドの関与が指摘されています。国内の不動産市場では、金利上昇リスクがある中でも安定的な賃料収入を見込めるオフィス物件への投資が続いており、セール・アンド・リースバック案件は引き続き増加傾向にあります。企業の資産活用と投資家の利回り確保が重なる領域として注目されています。
株式会社SAの視点:動かす資産、活かす不動産
株式会社SAは、企業・個人を問わず「不動産を動かして価値を再生する」ことを理念としています。セール・アンド・リースバックは、保有資産の最適化と社会的な流動性の創出を両立する仕組みです。SAは、企業不動産(CRE)や訳あり不動産の整理・再生を通じ、資産の眠りを解き、地域経済の活性化を支援しています。
訳あり不動産でお悩みの方へ
共有名義・再建築不可・相続放棄など、扱いに困る不動産をお持ちではありませんか?
株式会社SAが法務整理から売却・再生までを一貫サポートします。
【24時間電話相談OK】TEL:03-6823-2420
【問い合わせフォーム】https://sakk.jp/contact/
「訳あり不動産を資産に変える」──それが、SAの使命です。
