この記事の結論:マンション市場全体の相場は「失業率」や「株価」などのマクロデータで約8割推測できます。しかし、本当に恐れるべきは市場の暴落ではなく、データに現れない「個別事情(訳あり)」によって物件が塩漬けになるリスクです。
- コロナショックでマンション価格が「下がらなかった」決定的な理由
- マンション相場の8割を説明できる「4つの変数」とは?
- マクロ経済では読めない「訳あり不動産」の確実な手放し方
リーマンショックとコロナショック。マンション価格の動きを分けたのは「失業率」
2020年春のコロナショック時、日経平均株価は直近高値から30%超も急落し、多くの専門家や投資家が「マンション価格の急落が来る(絶好の買い場になる)」と予想しました。しかし現実には、期待されたような価格の下落は起きませんでした。
過去のリーマンショック時と何が違ったのでしょうか?その決定的な要因は「完全失業率の悪化幅」にありました。
| 項目 | リーマンショック時(2008~2009年) | コロナショック時(2020年~) |
|---|---|---|
| 景気動向指数 | 前年同月比マイナス30%落ち込み | リーマン時に近い鋭い落ち込み |
| 完全失業率 | 3%台から5%台半ばまで急悪化 | 2%台前半から3%前後と小幅な悪化に留まる |
| マンション価格 | 約10%の低下 | ほぼ下がらず横ばいを維持 |
| 政府の対応 | (対応に遅れが見られた) | ゼロ金利融資・助成金・一律給付など総動員 |
景気後退でマンション価格が下がる典型的なパターンは、「失業したオーナーがローン返済に窮し、安値で売りに出す(投げ売り)」ことです。コロナ禍では政府の手厚い支援により失業率の上昇が抑えられたため、投げ売りが起きず、価格も下がらなかったのです。
マンション価格の8割は「4つの変数」で説明できる
著名なエコノミストの分析によると、現在の中古マンション価格(東京)の変化は、以下の「4つの変数」を用いることで約80%の精度で推計できるとされています。
- 変数1:工事原価指数(建築コストが上がればマンション価格も上がる)
- 変数2:在庫/販売件数比率(市場の在庫がダブつけば価格は下がる)
- 変数3:日経平均株価指数(株価が上がれば不動産需要も強まり価格は上がる)
- 変数4:完全失業率(失業率が上がれば投げ売りが増え価格は下がる)
株式会社SAの視点:マクロデータでは読めない「個別物件の事情」こそが本当のリスク
「市場全体が高値圏を維持しているから、自分の物件もいつでも高く売れるだろう」——これは非常に危険な思い込みです。
上述の「4変数モデル」はあくまでマクロ(市場全体)の平均値に過ぎません。不動産の実務現場で起きている真の問題は、景気や株価に関係なく「個別の事情(瑕疵)によって相場価格では絶対に売れない物件」が急増していることです。
株式会社SAは、マンションの売り時をマクロ経済だけで判断するべきではないと考えます。
例えば「共有名義で親族と揉めている」「ローン残債が売却額を上回っている」「再建築不可や事故物件である」といった事情を抱えた不動産は、市場がどれだけ好況でも一般の買い手はつきません。相場の下落を恐れる前に、まずは「自分の物件が一般市場で流通できる状態なのか」を法的に整理することが最優先です。
不動産の売却相場・訳あり物件に関するよくある質問(Q&A)
Q. これからマンション価格が暴落する前に、急いで売った方が良いですか?
A. 極端な投げ売りを焦る必要はありませんが、建築費の高騰や金利動向など不確実な要素が増えています。とくに築年数が古い物件や、権利関係が複雑な物件は、市場が好調な「今」のうちに整理・売却しておくのが最も安全な出口戦略です。
Q. 共有名義のマンションで、他の共有者が売却に反対していても手放せますか?
A. はい、手放すことは可能です。自身の「共有持分」のみであれば、他の共有者の同意を得ずに売却できます。SAでは、共有者との交渉から持分の買い取りまで、トラブルを回避しながら解決に導きます。
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