先日、ある取材を受けました。
それは早稲田大学のあるゼミサークルより、 弊社ホームページに問い合わせがあり、
「弊社のビジネスモデルに興味があり取材したい」 とのことでした。
このゼミは面白そうな企業のビジネスモデルを研究しているそうで す。
聞いたところによるとビジネスモデルの研究というのがあるらしい のです。
私は意欲ある学生が好きなので取材を受けることにし て、当日、お会いしました。
学生5名くらいでしょうか。
しっかりとスーツにネクタイをして、 礼儀正しい中にも若者らしいハツラツさも兼ね備えていました。
一言でいうと、超がつく優秀さです。
取材に来てくれた学生は2年生から4年生までいましたが、 この1学年の差は私には大きく感じました。
自分の学生時代を考えると2年生も4年生も変わらない感じでした が、しっかり学んでいる彼らは
知識だけでなく場慣れ感など含め、 この1年には段違いの差がありました。
これは2年生がダメとかではなく、 成長速度のことを書いています。
会社でも新卒と2年目は顔つきも違いますので厳しい環境ほど差が 出るのではないでしょうか。
それだけ彼らがしっかり学んでいる証拠だと思います。
取材対象は、私たちSAは訳あり不動産の買取という難しい分野をやっているのですが、
その中でも難しい分野の一つである「底地」 のビジネスモデルを聞きたいとの要望でした。
そこで私は底地の基礎がわかるような資料を用意していたのですが 、結論、不要でした。
彼らはしっかり学んできており、質問事項も事前に考えたものだけでなく、物おじせずに
その場で聞きたいことを簡潔に質問し、理解していました。
自分の学生時代と比較して感心してしまいました。
そんな私もビジネスモデルに興味があるのです。
正確には起業して成功するにはビジネスモデルが重要だとずっと考えていたのです。
彼らは成功するためにビジネスモデルを勉強しているのではなく、学術的に学んでいるので
求めているゴールが違うため、全くもって批判ではないのですが、今の私は、会社の成長とビジネスモデルはそこまでリンクしないのではないかと思っています。
起業して思ったことは、その分野の市場規模、成長可能性、競合他社の実力が全てな気がします。
市場規模が小さければ何をしても厳しいですし、衰退産業な ら目も当てられず、
競合他社が強すぎればあきらめるしかないという具合です。
例えばスターバックス。
今は売上が厳しいようですが、あの接客レベルの高い学生を雇用でき、あの空間を提供されたらもう勝てません。
そこで市場規模はどうなんだろう?とスターバックスジャパンの2024年度の売上を見たら「3,215億円」でした。
もちろん売上3,215億はすごいですが、単価が安いのでそこまで市場規模は大きくはないと思います(完全に私見・・・)。
もし私が今、学生で起業して成功するために学ぶとしたら「市場規模、成長可能性、競合他社の実力」を軸に分析するのと、成長している会社の「報酬体系と人事制度」を徹底的に学ぶ気がします。
自分には頭脳がないので何もできないのですが、例えば今ならAI分野だったり、高齢者社会×〇〇のような分野だろうし、
逆に書店などは選びません。
慎重に分野を選び、最後は人なので働く人が「この会社は良い!」って本心から思えるような制度体系にすれば、
会社は自然と成長すると思うのです。
どの立場から書いているのか自分自身でもわからなくなってきておりますが、
一丁前に偉そうに書くのに、何もやれていないという現実がとてもお恥ずかしいです。。。
そして最後に彼らに就職先を聞いてみました。
内定者は2名おり、1名は大手証券、もう1名は大手IT企業でした。
えっ。
ここまで先駆者的なビジネスモデルを研究しながらも、普通のビジネスモデルの会社に就職なんかい!って
私の心の中で突っ込みを入れつつ、取材は終了しました。
この5名の学生がうっかりこのブログを読んでくれたら私は、皆さんとご飯を食べて色々と聞いてみたいです。
いつでも連絡くださいね。
取材ありがとうございました。
