空き家に残した貴重品や家財は、防犯と売却準備の両面から整理しておきたいものです。まず誰の持ち物かを確かめ、保管する物、確認が必要な物、処分する物に分けましょう。家族の大切な品や相続に必要な書類を、まとめて捨てないことが大切です。
内容確認・更新:2026年10月16日
空き家に残した貴重品は、放置せず保管方法を決める
2026年3月10日のMBSニュースでは、大阪府警による空き家を狙った窃盗グループの摘発が報じられました。誰も住んでいない家でも、現金や家財が残っていれば盗難の被害を受けることがあります。
埼玉県警も、空き家の定期的な管理や防犯対策を呼び掛けています。売却するか決まっていなくても、所有者や家族で保管方法を相談することはできます。
家の中を空にすることと、管理を終えることは別です。家財を運び出した後も、戸締まり、郵便物、庭木などの管理を続けます。
片付ける前に、残す物と確認する物を分ける
| 物の種類 | 整理するときの確認 |
|---|---|
| 現金・貴金属・高価な品 | 所有者、数量、移す先、保管担当者を確認する |
| 権利証・登記関係書類・契約書 | 売却や相続で必要になるため、処分せず整理する |
| 通帳・保険・税金等の資料 | 本人や相続人が確認できるよう、書類ごとにまとめる |
| 写真・手紙・思い出の品 | 家族が残したい物を確認する機会を設ける |
| 家具・家電・日用品 | 引き取る人、処分方法、搬出費用を決める |
| 借り物・他人の荷物 | 所有者へ確認し、勝手に処分しない |
写真と一覧があると、離れた場所に住む家族とも相談しやすくなります。貴重品や個人情報が写る写真は公開せず、確認に必要な人だけで共有しましょう。
相続した家は、建物と家財の持ち主を確認する
家を相続した人が、その中の家財もすべて自由に処分できるとは限りません。遺言や遺産分割の内容、ほかの家族の持ち物が混ざっていないかを確かめます。
相続人の間で話し合いが済んでいない場合は、必要な物を誰が保管するか、処分する物を誰が決めるかを整理しましょう。相続放棄を検討しているときや争いがあるときは、売却や処分を始める前に弁護士等へ確認します。
片付けの業者へ依頼するときも、残す書類や品物をあらかじめ指定します。作業日、立会いの有無、追加料金の条件まで決めておくと、行き違いを減らせます。
盗難が疑われるときは、片付けより先に警察へ連絡する
窓が割れている、鍵が壊れている、物がなくなっているなどの異変があれば、無理に中へ入らないでください。誰かがいる、今まさに被害が起きているなど緊急の場合は、安全な場所から110番通報します。
被害に気付いた後、自己判断で室内を片付けたり、壊れた場所を直したりする前に、警察へ状況を伝えます。普段の写真や家財の一覧があれば、変化や紛失した物を説明する手掛かりになります。
家族や管理会社への連絡も行い、警察の対応を確認したうえで、施錠や修理の手配を進めます。自分で不審者を探したり、問い詰めたりすることは避けましょう。
家財が残る空き家を売るときは、引渡し条件をそろえる
買取会社が家財の残る状態で購入する提案をすることもあります。ただし、残す物をすべて無条件で引き取るとは限りません。査定の際に室内の状況を伝え、対象と費用を確認しましょう。
- 売主が持ち出す物:貴重品、書類、思い出の品など
- 買主へ引き渡す物:種類、場所、数量、扱いを確認した家財
- 撤去する物:担当者、期限、費用、追加費用の条件
- 引渡しまでの管理:鍵の管理、立入り、最終確認の方法
片付け後の査定額と、家財を残す場合の査定額は、売主が支払う撤去費用も含めて比較します。「片付け不要」という案内だけで決めず、合意した内容を書面に残しましょう。
- 1 / 3持ち物を確認残す物と家族に確認する物を分ける
- 2 / 3保管・処分を決定担当者と費用、作業日を決める
- 3 / 3引渡し条件を確認残す家財と買主の負担範囲をそろえる
売却の進め方を、専門チームに相談する
家財の片付けが進まず、空き家の売却に迷っている方はご相談ください。専門チームが建物や室内の状態を伺い、残置物を含めた買取条件を検討します。
不動産会社・仲介会社の方は、物件の買取相談・資料送付はこちら。
