SAグループではインターン生を採用しています。
なぜインターン生を採用するのか?
実は「利益や採用が目的ではない」です。
そもそも不動産知識のないインターン生が弊社のメイン事業である権利関係が複雑な不動産に取り組み、短期で利益を上げることはまず無理なんです。
利益が上がらないと仕事は面白くないので採用にも繋がりません。
毎日、勉強に勉強を重ねたメンバーでも大変なものです。
不動産知識だけではない、交渉術や人間力まで全て問われる業種だからです。
それでも採用する理由は、インターン生として様々な職種を経験し、自分に適した会社や仕事が選択できるようにするため。
経営者となった今、私が学生にしてあげられることはインターン生を採用して「不動産営業という世界を経験させてあげること」だと思ったのが理由です。
私が学生のときは、インターン生という言葉も制度もなかった。
今の学生が羨ましくもあります。
不動産営業を真剣にやってみて、楽しいと思えば不動産業界でも他の営業でも就職すれば良いし、自分に合わないと感じたのであれば他の業種に就職すれば良い。
つまり選択をするチャンスを与えたいと。
選択をするためのインターンだから、現実とは違うキラキラした部分を見せるのでは意味がない。
毎日毎日、こんな泥臭い、地味な仕事なんだよと私たちがやっている仕事と同じことをあえてさせます。
スポーツ選手や芸能界はキラキラな世界に見えるけど、毎日の練習などは地味で大変な世界だと思う。
インターンには現実を知り「最良の選択をしてほしい」と思います。
友人とこんな話をしたことがあります。
私が学生のときは、インターン制度がなかったので「商社で働いて海外でこんな仕事がしたいと思っていたけれど、入社したら全く想像と違った」とか、「弁護士になってこんな問題に取り組みたいと思っていたけれど自分には適しておらず、せっかく資格は取得したが転職した」などです。
もし、当時インターン制度があれば、少し違う選択をしたのかなとも思いました。
では、インターン生が会社にいることでどんな効果があったのか。
会社にとても良い効果もありました!!
インターン生は学生です。
すぐ辞めてしまう人や急に連絡が取れなくなる人も一部にいたのは事実です。
手間もコストもかかる。これもまた事実です。
しかし、若いインターンが真剣に学ぶ姿勢をみて、ベテラン勢を含めたメンバー全員がフレッシュな気持ちになって会社に一体感が出たこと。
そして何より、インターン生に教えるという風景が社内でたくさん見られたことでした。
人に教えると結果、教えた人が最も伸びます。
会社のメンバーは多くなったものの、基本はどの会社も固定メンバーとなり、活気は失われていきます。
インターン生は短期も多いため、絶えず新しい人が来てくれるのは思った以上に会社に活力が生まれ、会話も増え、本当に良い雰囲気になります。
今後もSAグループでのインターン生には、キラキラな非現実的な世界ではなく、泥臭く地味ではあるが営業という現実を経験してもらいたい。
そして弊社はインターン生から新しい刺激をもらいたい。
共にWIN-WINの関係でありたい。
今後もインターン生は少人数しか採用できないけれど、採用は継続したいと思う。