私はコンサルティングという業種を信用していません。
もちろん職業自体を否定しているのではなく、私は依頼しないというだけです。
 
信用しない理由は、証券会社と同じです。
この株儲かますよ。とアドバイスするなら自分で買えばいい。
よくある話と同じです。
 
弊社は、不動産業者です。
日々、頭が擦り切れるほど考え試行錯誤しながら経営しているので、会社員時代とは労働時間ではなく、頭を使うという時間では比較にならないほど増えました。
 
弊社は投資家もいませんので、成功も失敗も全て自己責任のため、株式会社ＳＡのことは誰よりも考えていると断言できるのです。
 
多額の費用を払ってコンサルティングしてもらってもおそらく一度は考えた内容ばかりになるはずです。一度、無料でやってもらったことがありますが、予想通りの内容でした。
 
今の時代なら生成ＡＩに聞けば、同じような回答が3分で来ます。
もっとバリエーションも増やせるし、角度を変えていくらでも検証できます。
 
それは当たり前で、会社経営にエキセントリックな裏技なんてないと思いますし、少なくとも私のような凡人は、毎日コツコツやるしかない。
 
継続、継続、そして継続という感じです。
 
会社経営は、やり方を悩むのではなく、どのように実行し、運営するかが重要であり、人には心があるので難しいのです。
 
経営コンサルティング会社に依頼して、その効果で急成長した会社はどれくらい多いのかなと気になります。少なくとも私の周りでは聞いたことがないです。
 
そこで何とも皮肉な現実がありました。
 
東京商工リサーチ（TSR）が2025年1月に「経営コンサルタント業」の倒産状況を公表しました。倒産は前年比7.6％増の154件に達し、2023年の143件を超えて過去最多を更新したそうです。
 
気になる原因は、販売不振や既往のシワ寄せなどを含む「不況型倒産」が最多102件（構成比66.2％）だそうです。
 
経営のプロとはいえ、販売不振を背景に体力の続かない企業が続出しているようです。
『医者の不養生』みたいなものでしょうか。
 
そもそも経営のプロなのかなと思ってしまうのは、私だけでしょうか。
まだ一流のコンサルタントにお会いしていないだけなのでしょうか。