私たちSAは本当に早いもので創業5年が経過しました。
当初広いと感じたオフィスも狭くなり、広いオフィスに引っ越して、かつ本社のほか支社もできましたが、それでも最近は狭くなってきました。
メンバーも5人、10人、20人、30人・・・と増えて順調に組織が拡大するとともに、その組織の在り方は目まぐるしく変わっています。
私たちのようなベンチャー企業は、日進月歩で組織が変わるというのが実情です。
今回は、その組織について書きたいと思います。
今、私たちSAでは権限委譲を進めています。
それは本社と支社にそれぞれ支社長を選任することです。
今までは私1人で決定していたものを他者(各支社長)に委ねるということは、どんな失敗や損失が発生しても一切文句は言わず、各支社長の考え=私の考えである。ということになります。
これは創業5年の中で私としてはとても勇気のいる決断でした。
もちろん各支社長も大変です。
今までの業務のほかに、メンバーの育成や業務管理、ときには人間関係の相談まで業務範囲が広がるため、仕事は相当増えます。
普通に考えると、今までの本業に割く時間が少なくなり、営業成績は落ちると思いますが、私は逆に各支社長の営業成績が上がると思います。
もっと言うなら営業成績は「かなり上がる」と思います。
それは私自身が会社経営してわかったことですが、会社経営すると、私のような能力が低い者でもビジネススキルが一気にあがります。
会社員時代には、担当から課長まで経験しましたが、組織のトップは当然やったことありません。
担当や課長として全力で働いたつもりですが、経営者になるとその責任は比較にならず、どうすれば売上があがるのか、どうすれば仕事を効率的に処理できるのかと日々考え続けます。もう残業なんて概念は毛頭なくなります。
ビジネススキルを一気に高めるなら、自らリスクを取って起業するのがおすすめです。
一歩間違えば破産するし、背負っているリスクも責任の大きさが全く違うからです。
独立前に先輩経営者から「経営者になると会社員と仕事の話はしなくなるよ」と言われたことがありましたが、当時はよく理解できませんでした。
また、ネットなどでは会社経営をすると会社員の数年分を半年で経験するイメージだとも書いてあった記憶があります。
これらは本当だと今となってはわかります。
このような大変役割である支社長を本社と支社で2名選任しました。
各支社長を選任した理由は、仕事の実力はもちろんのこと、膨大な作業に追われても効率よく処理し、業績が苦しいときでもどうにか改善策を考え突き進み、時には嫌われ役を買ってでもやるしかありません。
これらのほか絶対に必要な条件があります。
それはどんな状況にも耐え得るメンタルを備えていることです。
各支社長は今、仕事もメンタルも大変な状況だと思いますが、将来、必ず役立つし、一気に成長できるチャンスだと私は思っています。この権限委譲を私が勇気をもって進めることが、SAという組織の可能性を広げることだと信じています。
今後も積極的に権限委譲をしてメンバーに多くのチャンスを与えられる会社でありたいと思っています。