ゴミ屋敷の片付けを自力で完了することで、ご自身の健康を守ることにつながります。
壁や床などの腐食や破損による事故や、漏電による火災のリスクも軽減されるでしょう。
ゴミ屋敷を放置したままの状態が続きますと、地域によっては行政処分の対象となることも。
ゴミ屋敷の片付けを自力で完了する3つのメリット
ゴミ屋敷の片付けを自力で完了させることで、次の3つのメリットが得られます。
・健康的な生活
・達成感
・建物や設備の不具合が見つけやすくなる
健康的な生活
ゴミが堆積する状態は、精神的にも肉体的にもダメージを与え続けます。
暮らしている当人はゴミ屋敷に慣れてしまうため、知らず知らずのうちに健康を害することも。
気づいたときには高額な医療費が請求されたとしても不思議ではありません。
ゴミ屋敷の片付けの完了後は、目に映る景色の明らかな違いを実感するはずです。
ゴミのないスッキリした環境で過ごすことで、穏やかで安定した精神状態へと導きます。
達成感
ゴミ屋敷の片付けを「自力で終えられた」という達成感は、自信や自己肯定につながるのは間違いありません。
仕事や学業、趣味や人間関係にも良い影響を与えるでしょう。
建物や設備の不具合が見つけやすくなる
ゴミを片付けることで、建物や設備の不具合が見つけやすくなるのもメリットに含まれます。
ゴミ屋敷は床や壁がゴミで隠されてしまうため、破損や腐食の進行がわかりにくい状態です。
カビや汚れはエアコンなどの家電製品の稼働を損ねます。
漏電による火災や、建物の倒壊が起こりやすくなるのは否めません。
賃貸物件にお住まいの場合には、退去時に敷金が返還されないおそれもあります。
原状回復工事やハウスクリーニングの費用が高騰化することがその理由です。
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ゴミ屋敷の片付けが自力でできるか?否か?の目安
ゴミ屋敷の片付けが自力でできるか?否か?の目安は以下のとおりです。
・部屋の間取り
・ゴミの量
・キッチンなどで水が使える
・ゴミの種類
・最低限の作業スペースが確保できる
部屋の間取り
ゴミ屋敷の片付けをひとりで行うことを想定した場合、ワンルームや1Kで1日以上かかる計算です。
2Kや2DK、2LDKや3DKとなるとより多くの日数が必要です。
可能であれば2人以上で片付けを行うことをおすすめします。
ゴミの量
ゴミの量も自力での片付けに影響するのは確かです。
ご自身の腰の高さよりも低い状態でゴミが堆積されているようなら、自力での片付けに希望が持てます。
天井付近までゴミの量が達している場合には、数日かけて少しずつ進めていくように計画を立て直しましょう。
落下するゴミなどで怪我をしないようにご注意ください。
キッチンなどで水が使える
ゴミの片付けのあとには、清掃が必要不可欠です。
ゴミが堆積された床や壁などを洗剤で拭き取ることで、汚れや異臭が緩和されます。
トイレやキッチン、洗面所や浴室などで水がきちんと使えることを確認してください。
キッチンなどに大量のゴミが蓄積されているようであれば、優先的に片付けていきましょう。
ゴミの種類
ゴミの種類の中でも比較的片付けやすいのは可燃ごみです。
地域のゴミ回収日も週に2回で設定されているところが多いかと思われます。
ゴミの種類 | 回収頻度 |
---|---|
可燃ごみ | 週に2回 |
プラスチックごみ | 週に1回 |
空き缶、空き瓶、ペットボトル | 週に1回 |
スプレー缶、電球、電池など | 月に1回から2回 |
不燃ごみ | 月に1回から2回 |
雑誌、新聞、ダンボールなど | 月に1回から2回 |
粗大ゴミ | 自治体ごとに回収頻度が異なります
※自治体の窓口に要予約 |
回収頻度の少ない不燃ごみなどは分けておき、可燃ごみやプラスチックごみ、空き缶やペットボトルなどを中心にまとめていくと効率的です。
最低限の作業スペースが確保できる
ゴミ屋敷と呼ばれるほどの建物は「足の踏み場もない」ことが想定されます。
出入口につながる動線を最初に作りつつ、最低限の作業スペースを確保したいところです。
ゴミ屋敷の片付けを自力で行うことで生じる2つのデメリット
ゴミ屋敷の片付けは自力で完了させることで達成感などのメリットが得られる一方で、以下の2つのデメリットが生じる可能性を秘めています。
・途中でやめたくなる
・ゴミの処分費用
途中でやめたくなる
ゴミ屋敷の片付けには相応の時間と手間がかかります。
手慣れているプロの業者ならともかく、通常は1日で完了させるのは困難です。
終わりの見えない作業に心が折れてしまい、途中でやめたくなることも考えられます。
数日かけて無理のないように進められる計画を立てることと、2時間ごとに休憩(10分以上)を挟むだけでも疲労や徒労感が緩和するはずです。
ゴミの処分費用
ゴミの種類の中には粗大ごみに分類されるものも存在します。
粗大ごみの基準は市区町村自治体ごとに異なりますが、有料での回収が基本です。
自治体のごみ処理窓口に連絡
⇒粗大ごみの回収日を設定
⇒コンビニやスーパーなどでごみ処理券を購入
⇒粗大ごみにごみ処理券を貼り付ける
⇒回収日に合わせて粗大ごみを回収場所に運び出す
⇒粗大ごみの回収
粗大ごみの処分費用の例として、東京都練馬区を参考として表にまとめてみました。
種別 | 処分費用 |
---|---|
椅子(ソファーを除く)、オーディオ機器 | 400円 |
アルミサッシ、ウインドサーフィンボード | 800円 |
学習机(椅子を除く)、ガスオーブン | 1,200円 |
ソファー(3人以上用)、ダブルベッド | 2,000円 |
キングベッド、クイーンベッド、卓球台 | 2,800円 |
このほか、テレビやエアコン、洗濯機や衣類乾燥機、冷蔵庫や冷凍庫には家電リサイクル料金が発生します。
まとめ
ここまで、ゴミ屋敷の片付けを自力で完了する3つのメリットを紹介してきました。
規模やゴミの量によっては、自力での片付けは充分可能です。
とはいえ、片付けには相応の時間と手間がかかるのは否めません。
短期間でゴミ屋敷の片付けを完了したい方は、専門業者への依頼も検討してください。