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COLUMN

コラム 共有持分

2025年2月7日

共有持分を放棄する前の準備|登記・税金・残る負担の確認表

共有持分を放棄する前には、自分の負担だけでなく、持分を取得するほかの共有者の登記や税金も確認します。放棄の意思表示と登記の書換えは別です。「もういらない」と伝えれば、借入れや未払いまでなくなるわけではありません。

内容確認・更新:2026年10月16日

共有持分を放棄する前に、手放す方法を区別する

方法 基本的な違い
持分放棄 放棄した持分が民法255条によりほかの共有者へ帰属する
贈与 相手との合意で、無償で権利を移す
売買 相手との合意で、代金と引換えに権利を移す
相続放棄 家庭裁判所への申述により、その相続の権利義務を引き継がない

「誰にも渡さず、持分だけを消す」という手続きではありません。特定の人に渡したい場合や代金を受け取りたい場合は、贈与や売買など別の方法を検討します。相続放棄を考えている段階では、遺産を処分する前に確認が必要です。

放棄の意思表示と、登記を整える手続きを分ける

持分放棄は、贈与契約のように相手の承諾を得る行為とは異なります。ただし、不動産の登記は自動的には変わりません。放棄の事実を登記に反映する手続きと、関係する共有者の協力について、司法書士へ確認します。

意思表示の相手、対象の土地・建物と持分、時期が曖昧にならないように整理します。「書面がなければ一切効力がない」と単純化せず、どのように意思を伝えて証拠を残すかを相談しましょう。

登記への協力が得られない場合は、裁判手続きが必要になることもあります。放棄を通知してから考えるのではなく、名義を整えるまでの方法と費用を先に確認します。

持分を取得する側の税金と、自分に残る負担を確認する

国税庁の通達では、持分放棄によってほかの共有者が取得した持分を、贈与によって取得したものとして扱います。実際の課税や申告の要否は、評価額、ほかの贈与、適用制度などを確認します。

登録免許税、登記を依頼する費用、不動産取得税なども確認事項です。「共有者同士だから減免される」「固定資産税評価額が低いから税金はない」とは決めつけないようにします。

負担 確認すること
ローン・保証 持分を手放しても契約上の義務が残らないか
未払い・立替金 過去の税金、管理費、修繕費をどう精算するか
その年の税金 納税義務と共有者間の費用分担をどう扱うか
登記と取得側の税 誰が、いつ、何を負担するか

相談時には、書類を集める前に必要な範囲を確認する

  • 土地・建物の登記と持分割合が分かる資料
  • 共有者の連絡先と、これまでのやり取り
  • 借入れ、担保、未払い費用の資料
  • 税金の評価資料、手元にある契約書や使用の合意

全員の印鑑証明書や住民票が同じように必須とは限りません。どの登記を行うか、住所などに変更があるかによって必要書類が変わるため、取得前に確認します。

無償で手放すかを決める前に、持分の売却条件と、放棄に必要な費用を比べる方法もあります。SAには買取条件を、放棄の効力や登記・税務は各分野の専門家へ確認すると、検討を進めやすくなります。

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