再建築不可物件を共有しているときは、「その土地や建物で工事ができるか」と「共有者の間で誰の同意が必要か」を別々に確認します。共有者が賛成しても建築上の制限は残り、工事が可能でも一人の判断だけで進められるとは限りません。
内容確認・更新:2026年10月16日
再建築不可物件を共有しているなら、制限の理由を確かめる
道路との接し方などにより、そのままでは建替えができない不動産があります。過去の説明に「再建築不可」とある場合も、道路の種別、敷地の範囲、自治体での確認内容を整理しましょう。
都市計画道路の区域内であることや、建物が古いことだけを理由に、一律に再建築不可と判断しないようにします。どの法令の、どの条件が問題なのかを建築担当窓口や建築士に確認します。
- 1 / 3建築上の条件道路・敷地・建物と、予定する工事を確認
- 2 / 3権利上の条件土地と建物の名義、持分、必要な合意を確認
- 3 / 3費用と方法工事して保有する場合と現況売却を比較
解体や大規模リフォームを先に決めない
建物を壊した後に新築できるとは限りません。解体費をかける前に、残して使う選択肢と、解体後の用途・税負担も確認します。
2025年4月の制度改正により、木造2階建て住宅などの大規模な修繕・模様替えは建築確認が必要です。「建物を全部壊さなければ自由に直せる」という判断はできません。工事内容と建物の条件を、着工前に建築士へ確認します。
既存不適格の扱いや適用の緩和は、条件を満たすかどうかを検討します。工事の名称がリフォームでも、実際の内容によって必要な手続きが変わります。
共有者の合意と費用負担も、工事内容ごとに整理する
| 検討すること | 確認する内容 |
|---|---|
| 必要な補修 | 保存・管理・変更のどれに当たるか、応急対応の必要性 |
| 大きな改修や建替え | 必要な同意と、建築上の可否 |
| 賃貸活用 | 契約期間、用途、現在の利用、収支と管理 |
| 隣地との一体利用 | 所有者の合意、取得費用、接道等の改善が可能か |
分筆や合筆だけで道路との関係が改善するわけではありません。私道の持分を買えば必ず建てられるわけでもないため、測量や購入を発注する前に、目的を達成できる条件を確認します。
工事をする案と、現状で売る案を比較する
活用を続ける場合は、工事費だけでなく、調査・設計、管理、空室、将来の修繕まで見積もります。家賃収入だけを見て採算が合うと判断しないようにします。
全員が売るなら、不動産全体の売却条件を確認できます。意見がまとまらない場合も、自分の持分の買取を検討する方法があります。持分だけの売却では共有状態そのものが残ることがあります。
相談に使う資料を一つにまとめる
- 土地・建物と私道の登記、手元の図面
- 再建築不可と説明された資料、行政への確認記録
- 建物の写真、修繕履歴、雨漏り等の把握事項
- 共有者の利用状況と工事・売却への意向
- 見積書、維持費、希望する引渡し時期
SAは、再建築不可や共有持分など、条件が複雑な不動産の買取相談を受け付けています。工事前の状態で条件を確認すると、支出を伴う活用案との比較に使えます。
売却の進め方を、専門チームに相談する
再建築不可物件を共有し、修繕して残すか売却するか迷っている方はご相談ください。建物を壊したり片付けたりする前に、現状での買取条件を確認できます。
不動産会社・仲介会社の方は、物件の買取相談・資料送付はこちら。
