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コラム 空き家買取

2025年12月11日

相続土地国庫帰属・有料引取り・買取の違い|費用と条件を比較

使う予定のない土地を手放す方法には、相続土地国庫帰属制度、有料引取サービス、売却などがあります。どれが合うかは、土地の状態、取得の経緯、利用条件、総費用で変わります。費用を支払う契約を結ぶ前に、売れる可能性も含めて比較しましょう。

内容確認・更新:2026年10月16日

相続土地国庫帰属・有料引取り・買取を同じ条件で比べる

方法 お金の流れ 主な確認事項
国庫帰属 申請者が審査手数料・負担金等を払う 取得の経緯、土地の要件、審査と準備
有料引取り 所有者が事業者へ引取料等を払う 引受条件、登記、追加費用、引取後の管理
不動産会社の買取 買主が売主へ代金を払う 買取可否、価格、売主の費用、引渡し条件
仲介による売却 見つかった買主が代金を払う 買主探しの条件、期間、仲介手数料等

買取額が提示されても、そこから所有者側で負担する費用があるかを確認します。有料引取りの料金も、登記や測量などを含む総額かどうかが重要です。制度名や広告の金額だけでは比較できません。

国庫帰属は、相続した土地なら何でも申請できるわけではない

相続土地国庫帰属制度は、相続や相続人への遺贈で土地を取得した人などが申請する制度です。共有地は共有者全員で申請し、少なくとも一人が相続等により持分を取得している必要があります。自分の共有持分だけを国へ返す仕組みではありません。

建物がある土地、担保権や使用収益権がある土地、境界が明らかでない土地や権利の範囲に争いがある土地などには、申請できない条件があります。申請できても、崖や障害物などによって通常の管理に過分な費用・労力がかかる場合は承認されないことがあります。

ただし、境界を明らかにすることと、新たな測量や境界確定書の提出が常に必須であることは同じではありません。法務省Q&Aでは、測量成果や境界確定書は必須の添付書面ではないとされています。高額な作業を発注する前に、手元の資料で法務局へ相談しましょう。

国庫帰属の費用と、申請後の管理を確認する

審査手数料は一筆につき1万4,000円です。申請を取り下げた場合や、却下・不承認となった場合も返還されません。承認後は、国の標準的な管理費用を考慮して算定された負担金を納めます。

負担金は20万円を基本としますが、市街化区域等の宅地・一定の農地、森林などは面積等によって変わります。必要に応じて、書類作成や解体、現地の整備などの費用も別に見込む必要があります。

法務局の相談は事前予約制で、相談票やチェックシート、土地の資料を準備します。相談時の見通しが承認を保証するわけではありません。申請後も、承認を受けて負担金を納めるまでは申請者側で管理を続けます。

有料引取りでは、料金の支払いと登記の順序を確かめる

国土交通省の検討資料は、有料引取サービスについて、所有権移転登記、契約内容、売却を含む比較、引取後の管理方針を確認事項として挙げています。契約の形態や内容によって扱いが異なるため、「宅建業者ならすべて同じ保護がある」とは考えず説明を受けます。

  • 実際に所有者となる相手の名称・所在地・連絡先
  • 料金の内訳と、追加料金が発生する条件
  • 支払日、所有権移転登記、引渡しの順序
  • 契約解除、返金、引渡し後に残る責任の扱い
  • 引取後の管理・利用方針と近隣からの連絡窓口

代金を払っても登記が移らないといった行き違いを防ぐため、支払いを求められた段階で登記と契約を確認します。不明な条項は、署名・支払いの前に弁護士や司法書士等へ相談してください。

買取の可否を確認し、解体や引取りの契約前に比較する

国庫帰属の要件に合わない土地でも、民間の買主が見つかる可能性はあります。一方、不動産会社へ相談すれば、必ず価格が付き、費用もすべて買主が負担するわけではありません。所在地、権利、接道、状態などを伝えて条件を確認します。

SAへ相談する場合も、解体費・測量費・登記費用などを誰が負担するか、どの状態で引き渡すかを個別の条件として確認します。費用を受け取る有料引取りと、代金を支払う買取は区別して比較してください。

費用をかける前の比較手順
  1. 1 / 3現況を整理名義、建物、境界、利用状況を確認
  2. 2 / 3選択肢を確認法務局の相談と、売却条件の確認
  3. 3 / 3総額と条件で選ぶ必要費用、期間、登記と管理の引継ぎを比較

一度の相談で結論を出す必要はありません。使える制度、売却時の条件、有料で引き取ってもらう条件を並べ、納得できる方法を選びましょう。

売却の進め方を、専門チームに相談する

国庫帰属や有料引取りを検討中で、売却できる可能性も確認したい方はご相談ください。訳あり不動産専門チームが土地・建物の状態と権利関係を伺い、買取の可否や条件を検討します。

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