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2025年6月24日

不動産の境界トラブルはどう進める?筆界・所有権の範囲・相談先を整理

境界トラブルが起きたら、塀の位置だけで結論を出さず、何が食い違っているかを確認しましょう。土地の筆界、所有権の範囲、越境物は関連しますが、同じ問題ではありません。資料と現地を照らし合わせ、内容に合う相談先へつなげます。

内容確認・更新:2026年10月16日

筆界と所有権の範囲、塀の位置は別に考える

言葉・現地の状況 意味
筆界 土地が登記された際に、土地の範囲を区画するため定められた線
所有権の範囲 法律上どこまで自分の土地であるかという範囲
塀・柵・使っている範囲 現地の利用状況。必ずしも筆界や所有権の範囲と一致しない

筆界は、所有者同士の話し合いだけで自由に変えられるものではありません。また、長く使っている線が、そのまま所有権の境になるとも限りません。

例えば塀と図面の線がずれていても、塀の位置が違うのか、図面の読み方に問題があるのか、所有権に関する争いなのかを調べる必要があります。いきなり塀を壊したり、境界標を動かしたりしないでください。

まず資料と現地の状況を集める

  • 登記事項証明書、公図、地積測量図など
  • 購入時の契約書、重要事項説明書、過去の測量図
  • 境界確認書、越境に関する覚書、隣地とのやり取り
  • 境界標、塀、雨どい、樹木等の位置が分かる写真

資料ごとに作成時期と対象地を確認します。古い図面や手書きの図だけでは、現在の境界を正確に判断できない場合があります。手元の資料が一致しないときは、その違いを整理して専門家へ渡します。

写真は自分の敷地など立入りが認められる場所から撮り、相手の敷地に無断で入らないようにします。口頭でのやり取りは、日時、相手、内容を記録しておきましょう。

隣地から境界確認書への署名を求められた場合は、図面の線、対象点、面積、確認する内容を説明してもらいます。分からない点を残したまま、その場で署名する必要はありません。

争点に合わせて、相談先と手続きを選ぶ

主な問題 相談・検討する先
測量や筆界の位置が不明 土地家屋調査士、管轄の法務局
筆界について意見が合わない 筆界特定制度等の利用を相談
所有権や越境物の撤去・損害の争い 弁護士、内容に応じた調停や訴訟等
道路との境界等 道路管理者等への確認も必要

筆界特定制度は、筆界特定登記官が調査を踏まえ、もともとの筆界の位置を明らかにする制度です。土地の所有権がどこまであるかを決める制度ではなく、結果に納得できなければ後に裁判で争うこともできます。

相手が立会いに協力しない場合でも、それだけで筆界特定の調査ができなくなるわけではありません。自分の案件で使える手続きかを、法務局や土地家屋調査士へ確認してください。

費用と期間は、作業範囲を分けて見積もる

費用は、土地の広さや形、隣地の数、既存資料、必要な測量、争いの内容等によって変わります。「話し合いなら無料」「何万円で必ず解決」と一律に考えないことが大切です。

見積もりで確認する費用 確認する点
調査・測量 どこまで測り、どんな図面を作るか
立会い・確認書 調整する相手や回数、追加対応の扱い
登記・制度利用 申請手数料、必要な測量、代理報酬等
紛争対応 交渉・調停・訴訟の範囲と費用

筆界特定でも申請手数料のほか、測量が必要になれば費用負担が生じます。見積書の金額が総額なのか、追加費用があり得るのかを確認しましょう。

期間も相手方の対応や調査内容によって変わります。売却や建て替えの予定がある場合は、希望日程を先に伝え、契約までに何を終える必要があるかを整理します。

境界が未確定のまま売却を検討する場合

境界の問題を売却条件へ整理
  1. 1 / 3現状資料・現地・相手の主張
  2. 2 / 3調査必要な確認と相談先
  3. 3 / 3契約費用・対応範囲・引渡し条件

境界未確定や越境がある土地でも、事情を説明したうえで売却を検討できる場合があります。ただし、買主の意向、融資、測量の要否等によって条件が変わります。

把握している食い違いや隣地とのやり取りを伝え、誰がどの調査を行い、費用を負担するかを契約で明確にします。買取会社が対応するとしても、隣人との争いや過去の責任が自動的になくなるわけではありません。

SAへ相談する場合も、測量や境界確定をする案と、現状を前提に買取を検討する案の条件を比べます。測量費の名目が無料かどうかだけでなく、価格と負担を合わせて判断してください。

売却の進め方を、専門チームに相談する

境界が未確定の土地や、越境のある相続不動産の買取についてご相談ください。専門チームが手元の資料と現地の状況から、確認事項を整理します。

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