空き家すごろくは、家を引き継いだ後に必要になる準備を、楽しみながら考えるためのゲームです。京都市の取組を紹介するとともに、ゲームで気付いたことを実家の書類確認や家族との話合いへつなげる方法を整理します。
内容確認・更新:2026年10月16日
空き家すごろくは、売る前に必要な準備を知るきっかけ
京都市と京都市空き家相談ネットワークが制作した「空き家すごろくゲーム」は、2024年12月に完成しました。相続した空き家を売却する設定で、建物の状態や書類、親族との関係などをカードで扱います。
修理だけでなく、書類を確認したり、関係者と話したりする必要があることに気付ける点が特徴です。自宅を売る予定がない人も、将来に向けて不足している情報を考える入口として使えます。
遊び方や貸出条件は公式サイトで案内されています。購入用の商品ではなく、貸出には利用条件があるため、地域の勉強会等で使いたい場合は最新の案内を確認してください。
ゲームの条件と、実際の売却条件は分けて考える
ゲームには売却のためのルールがありますが、それがそのまま法律上の条件になるわけではありません。たとえば、現実の売却で必要な同意は、所有者や共有の状態、何を売るかによって変わります。親戚全員の同意が、どの取引でも必要ということではありません。
また、すべての家を修繕してから売る必要があるとは限りません。現状を買主へ説明し、修繕や家財の扱いを条件に含めて売却する方法もあります。
建物が傷んでいることと、再建築できないことも別の問題です。建て替えの可否は接道や法令上の条件等を確認し、建物の老朽化だけで判断しないようにします。
遊んだ後は、実家の三つの情報を集める
| 整理すること | まず確認する内容 | 見つからない場合 |
|---|---|---|
| 家と土地 | 所在地、登記名義、図面、利用状況 | 分かる情報を一覧にして確認先を探す |
| 建物と管理 | 雨漏り等の傷み、修繕歴、点検の担当 | 無理に内部へ入らず、専門業者へ相談する |
| 家族の希望 | 住み続けたい人、管理できる人、将来の意向 | 結論を急がず、希望と未決事項を分けて残す |
最初から書類をすべてそろえる必要はありません。「誰が持っているか分からない」「名義を確認していない」といった不明点も、そのまま記録しておきます。
親が住んでいる家については、本人の意向を確かめることが先です。家族の話合いだけで、本人に代わって売却の契約を進められるわけではありません。
話合いでは、売るかどうかより次の確認を決める
家族で将来の住まいを話すと、思い出や費用の考え方が食い違うことがあります。一度で売却を決めようとせず、「書類の場所を確認する」「管理にかかる支出を調べる」など小さな作業から進めましょう。
- 1 / 3気付きを残す分からないことや心配なことを書き出す
- 2 / 3家族に聞く本人の希望と資料の所在を確認する
- 3 / 3次の確認を決める担当者と相談先、確認時期を決める
記録には、決まったことと、まだ決まっていないことを分けて書きます。希望を残すメモは役立ちますが、遺言や売却の委任などの法的手続きと同じ効力があるとは限りません。
売却を考え始めたら、工事や片付けの前に条件を聞く
使う予定がなく、管理を続ける負担が大きいと分かったら、保有、貸出、売却を比較します。売却なら、買主を探す仲介と、不動産会社が直接買う買取について、価格、費用、時期を確認します。
家財の整理や工事を先に発注すると、売却条件によっては不要だった支出が生じる場合があります。名義、家の状態、残っている物、希望時期を伝え、現状で相談できる条件から聞いてみましょう。
売却の進め方を、専門チームに相談する
相続した空き家や、今後使う予定のない実家について、現状での売却を検討している方はご相談ください。専門チームが建物、家財、共有・相続の状況を伺い、買取の条件を整理します。
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