「空き家の約85%が放置されている」という読み方は正確ではありません。国土交通省の2024年調査で85.2%とされているのは、使用目的のない空き家のうち、その後の確認でも空き家だった割合です。管理をしていない割合とは区別して読む必要があります。
内容確認・更新:2026年10月16日
約85%は、空き家の状態が続いていた割合
2024年空き家所有者実態調査は、2023年10月1日時点から2024年12月1日時点までの変化を確認しています。図表3-34では、「現在も空き家である」と回答された割合が、使用目的のない空き家で85.2%でした。
| 調査上の空き家の種類 | その後も空き家だった割合 |
|---|---|
| 使用目的のない空き家 | 85.2% |
| 貸家用の空き家 | 66.9% |
| 売却用の空き家 | 68.6% |
| 二次的住宅・別荘用の空き家 | 84.6% |
空き家のままでも、点検や清掃を続けている家はあり得ます。別荘なども含むため、この数字を「放置率」や「危険な家の割合」と言い換えることはできません。
相続で取得した57.9%と、空き家になった理由は別
同じ調査の図表3-13では、空き家を相続で取得した世帯の割合は57.9%でした。これは取得方法を尋ねた結果であり、「全国の空き家の約6割が相続だけを原因に発生した」と示す数字ではありません。
調査は、住宅・土地統計調査で空き家を所有すると回答した世帯から抽出した世帯を対象としています。法人所有の空き家等は含まれず、対象や集計の前提にも注意が必要です。
こうした数字は、相続前後の準備を考える材料になります。ただし、特定の家族関係や所有者の国籍だけから、管理不全になりやすいと判断する根拠にはなりません。
自分の空き家では、利用・管理・今後の予定を分けて確認する
| 見ること | 具体的に確かめる内容 |
|---|---|
| 利用状況 | 誰かが使っているか、貸出や売却の募集をしているか |
| 管理状況 | 誰が点検しているか、傷みや近隣への影響はあるか |
| 今後の予定 | いつまで保有するか、住む・貸す・売る予定はあるか |
使っていないという理由だけで、すぐ解体が必要とは限りません。一方、利用の予定があっても、屋根や外壁などに危険な傷みがあれば対応が必要です。
「いつか使う予定」という段階なら、次に方針を話し合う時期と、それまでの管理担当・予算を決めておくと、判断を先送りしたままになるのを防げます。
売却を考える場合は、管理の負担と手元に残る金額を比べる
保有を続ける場合の管理費や修繕費と、現状で売却する場合の価格・必要経費を比べます。家財整理や修繕を先に行うなら、その支出が売却条件にどう反映されるかも確認してください。
相続した家は、名義や共有者の意向を整理しながら査定相談を進められます。統計の大きな数字だけで焦って決めるより、実際の状態と費用をそろえることが判断につながります。
売却の進め方を、専門チームに相談する
使う予定がなく、管理の負担を見直したい空き家についてご相談ください。専門チームが建物の状態、共有・相続の状況、ご希望の時期を伺い、現状での買取条件を検討します。
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