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2026年7月28日

古い実家を貸す前に確認したいこと|家賃・修繕費・管理・共有者の合意

古い実家を貸せるかどうかは、築年数だけでは決まりません。周辺の需要、建物の状態、修繕費、管理の体制を確かめます。家賃上昇のニュースだけで工事を始めず、貸す場合と現状で売る場合の条件を比較しましょう。

内容確認・更新:2026年10月16日

実家の家賃は、近隣の似た物件から考える

東京の単身者向けマンションの家賃が上がっていても、別の地域にある戸建てに同じ動きがあるとは限りません。実家に近い場所で、広さ、間取り、駅や駐車場の条件が似た物件を確認します。

募集に出ている家賃は、そのまま契約できた家賃ではありません。地元の賃貸仲介会社に、想定される入居者、募集条件、決まりやすい設備、募集にかかりそうな期間を聞きましょう。

古い設備があるから絶対に借り手がつかない、とも限りません。建物の安全性や生活に必要な機能と、見た目や好みに関わる改善を分けて考えます。

工事は、必要な修繕と選べる改修を分ける

確認する項目 見積もりで分けたい内容
雨漏り・構造・設備 使用上の支障や安全性、原因調査、必要な修繕
水回り・空調等 故障の有無、使用可能か、交換の必要性
内装・外観 清掃や補修で対応できる範囲、全面改修の効果
法令・権利 建築や用途の制限、接道、共有者等の合意

修繕費は、対象と範囲を決めて見積もります。建物を見ずに「古い実家なら必ず数百万円かかる」と判断しないことが大切です。

借主が希望する改修を行うDIY型賃貸借も一つの選択肢です。国土交通省は、改修内容、費用、原状回復等を当事者間で合意する書式を公表しています。単に「現状のまま貸す」と書けば、必要な対応をすべて借主へ任せられるという意味ではありません。

家賃から費用を引き、空室期間も見込む

家賃の全額が利益になるわけではありません。管理委託料、保険、税金、募集や退去に伴う費用、修繕費などを見積もります。ローンがあれば返済も資金繰りに含めます。

  • 家賃は、満室で1年続く場合と空室が出る場合を比べる
  • 工事費・募集費などの初期費用を分けて記載する
  • 毎年の支出と、数年ごとの修繕を分ける
  • 税金と借入返済を含む手残りを確認する
  • 支出が増えた場合に、追加資金を用意できるか考える

例えば、改修費240万円に対し、毎年の収入から運営費を引いた額を30万円と仮定すると、単純な回収計算は8年です。ただし、これは説明用の仮定で、税金、借入返済、追加工事、将来の家賃変動等を含めた収益を保証する数字ではありません。

試算が成立するかは、入居者の需要と実際の費用を確かめて判断します。

共有者とは、家賃の分け方だけでなく管理も決める

実家が共有名義なら、誰が契約を進め、改修費を出し、修理や入退去の窓口になるかを話し合います。賃貸借や工事に必要な同意は、契約期間や工事内容などによって確認が必要です。

「共有者の一人が賛成しているから進められる」「賃貸はすべて全員一致でなければできない」と単純に決めず、権利と計画を整理します。長期の契約や大きな変更を伴う場合は、事前に法律上の扱いを確認しましょう。

費用の立替、家賃の入金先、空室時の負担、管理を続けられなくなった場合の対応も記録に残します。将来自分で住みたい人がいるなら、その希望時期も先に共有してください。

貸すか売るかは、工事を始める前に比べる

実家の活用を決める順序
  1. 1 / 3需要を調べる誰に・いくらで貸せるか
  2. 2 / 3負担を調べる修繕費・空室・管理
  3. 3 / 3条件を比べる賃貸の収支と売却の手取り

貸す場合は、収入の見込みに加え、入居後の修理や管理を続けられるかが重要です。売る場合は、価格、売却費用、引渡しまでの作業や日程を確認します。

共有不動産全体の売却と自分の持分の売却では条件が異なります。意見が合わない場合も、選択肢を具体的に比較できる資料から用意しましょう。

SAへの相談では、実家の現在の状態や利用者、権利関係を伺い、現状での買取を検討します。改修するか迷っている段階でも、比較材料として買取条件を確認できます。

売却の進め方を、専門チームに相談する

相続した実家を貸すか売るか迷い、現状での買取条件も知りたい方はご相談ください。共有名義や修繕が必要な家についても、専門チームが確認します。

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