不動産売却を迫られたら、その場で返事や署名をせず、本人が売りたいのか、条件を理解しているかを確かめてください。自宅を不動産業者へ売る契約には、クーリングオフが適用されません。既に契約して困っている場合も、諦めずに相談することが大切です。
内容確認・更新:2026年10月16日
売却したくない場合は、勧誘を断ってよい
「今日決めないと損をする」などと急かされても、納得できないまま契約する必要はありません。売る意思がないときは、その旨と、今後の勧誘を望まないことを明確に伝えます。
しつこい訪問や電話があった場合は、会社名、担当者、日時、言われた内容を記録します。身の危険を感じるときは、警察への相談を優先してください。
クーリングオフがないことと、何もできないことは別
国民生活センターは、自宅を不動産業者へ売却する場合、クーリングオフができないと注意を促しています。買主側の制度と混同して、「後で無条件に取り消せる」と思って署名しないようにしましょう。
一方、契約内容や勧誘の事情によって、解約・取消し等を検討できる場合があります。業者から「もう絶対に戻せない」と言われても、その説明だけで判断せず、消費生活センターや弁護士へ相談してください。
消費者ホットラインは188です。最寄りの消費生活センター等につながります。契約書、受け取った書類、連絡の記録、支払いや引渡しの予定を用意すると、事情を伝えやすくなります。
契約前に、価格以外の条件も書面で確認する
| 確認項目 | 見ておきたい内容 |
|---|---|
| 本人の希望 | 売却の意思、住み替え先、希望する時期 |
| 価格と費用 | 査定の根拠、売主の費用、借入返済後の金額 |
| 家財と修繕 | 何を残せるか、誰が作業と費用を負担するか |
| 責任と解除 | 不具合への対応、解除の条件、違約金 |
| 決済と引渡し | 代金を受け取る日、鍵や書類を渡す時期 |
家財が残ったままで売れる場合でも、処分費がどのように価格や契約に反映されているかを確認します。「現況で買取」という説明だけで、売却後の責任がすべて免除されるわけではありません。
売却後も住み続けるリースバックでは、売買条件に加えて家賃、契約期間、更新・再契約の可否なども確認します。
家族は、本人の意思を尊重して比較を手伝う
家族が不安を感じていても、親本人の希望を聞かずに売却を決めることは避けます。本人の同意を得て説明に同席し、分からない点を確認し、条件を持ち帰って考える時間を確保しましょう。
判断能力に心配がある場合は、家族だから代わりに署名できると考えず、代理権や成年後見制度等の確認を先に進めます。
買取会社か仲介会社かという業態だけで、安心できる取引先とは判断できません。説明の根拠、書面の内容、質問への対応を確かめ、複数の条件を比べてください。
相談の目的に合わせて窓口を選ぶ
- 1 / 3勧誘や契約のトラブル188や自治体の不動産相談窓口へ
- 2 / 3取消しや代理権の判断書類と経緯を整理し、弁護士等へ
- 3 / 3売却を希望する場合現況と希望を伝え、価格・条件を比較
トラブルへの対応と、新たな売却契約は分けて進めましょう。契約済みの場合は、既存の契約の扱いを確認する前に、別の買主との契約を重ねないことが大切です。
売却の進め方を、専門チームに相談する
ご本人が売却を希望されている実家や空き家について、専門チームへご相談ください。家財や建物の状態、ご希望の時期を伺い、買取価格と引渡し条件をご案内します。
不動産会社・仲介会社の方は、物件の買取相談・資料送付はこちら。
