空き家の防犯対策では、鍵を閉めることに加え、異常に気づける点検と連絡の仕組みが必要です。遠方に住んでいる場合は、自分で確認する範囲と家族・管理会社へ任せる範囲を決め、無理なく続けられる方法を整えましょう。
内容確認・更新:2026年10月16日
空き家の防犯対策を考える前に、統計の意味を確認する
警察庁「令和7年の犯罪情勢」によると、2025年の発生場所が空き家である窃盗犯の認知件数は13,971件でした。内訳は、侵入窃盗11,958件、乗り物盗79件、非侵入窃盗1,934件です。合計と侵入窃盗だけの件数を混同しないようにします。
| 年 | 発生場所が空き家の窃盗犯の認知件数 |
|---|---|
| 2020年 | 3,425件 |
| 2024年 | 10,814件 |
| 2025年 | 13,971件 |
出典:警察庁「令和7年の犯罪情勢」図17・18。警察が認知した犯罪の件数であり、被害に遭った建物の棟数や、個々の家が狙われる確率を表すものではありません。全国の傾向を、自宅の管理を確認するきっかけとして使いましょう。
空き家の防犯対策は、施錠・家財・敷地・記録を確認
| 見直す場所・物 | 具体的な対応 |
|---|---|
| 窓や出入口 | 施錠、鍵やガラスの破損、前回と違う開閉状態を確認 |
| 室内に残す物 | 貴重品や重要書類を確認し、保管場所を見直す |
| 敷地と設備 | 草木やごみ、室外機などの変化を確認 |
| 点検の記録 | 日付、写真、異常の有無、連絡した内容を残す |
家族の持ち物や共有の家財は、所有者や処分の意向を確認して整理します。自分にとって不要でも、他の人の物を無断で処分してよいわけではありません。
防犯カメラや照明を設置する場合は、電源、通信、録画の確認、故障時の対応も考えます。機器だけで管理を完結させず、近隣のプライバシーにも配慮して設置場所を選びましょう。
空き家の防犯対策を遠方から続ける担当・報告方法
帰省したときに見るだけでは、次の訪問までの変化を把握しにくくなります。家族や管理会社に頼む場合は、「何となく見ておいて」ではなく、確認する箇所と異常時の連絡先を決めます。
- 外回りだけか、室内の確認も含めるか
- 点検の頻度と、写真付き報告の有無
- 鍵を誰が持ち、出入りをどう記録するか
- 破損や不審物を見つけたとき、誰へ連絡するか
- 緊急出動や修繕手配が、料金に含まれるか
近隣の方に連絡をお願いする場合も、無理に見回りや侵入者への対応を頼まないようにします。危険に近づかず、気づいた範囲の情報を連絡してもらう形が基本です。
異常を見つけたら、確認のために一人で入らない
人の出入りや破損、不審な機器などに気づいたら、安全な場所から警察へ相談します。侵入が続いているなど緊急の場合は110番へ通報します。現場の物を動かしたり、不審者を追ったりしないでください。
盗難が起きたことと、所有者の建物管理についての責任は、別に考える必要があります。被害に遭ったというだけで、所有者が自動的に加害者になるわけではありません。被害と対応を記録し、その後の修繕や管理につなげます。
売却を選ぶ場合も、引渡しまでの管理を引き継ぐ
- 1 / 3現状を記録鍵・窓・家財・設備の状態を確認
- 2 / 3管理を分担点検、写真報告、緊急連絡を決める
- 3 / 3方針を比較継続利用・委託・売却の負担を比べる
使う予定がなく管理の継続が難しい場合は、売却も選択肢です。家財を残す範囲、鍵の引渡し、点検を終える時期を買主と確認します。
売却を依頼した日や契約した日から、直ちに管理が不要になるとは限りません。引渡しまでの役割を決め、把握している被害や不具合も伝えます。購入条件と費用を確認し、管理委託を続ける場合との違いを比べましょう。
売却の進め方を、専門チームに相談する
遠方の空き家の管理を続けることが難しく、売却も検討したい方はご相談ください。家財や設備の状態、相続・共有の事情を伺い、専門チームが現状での買取を検討するための情報を整理します。
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