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COLUMN

コラム 不動産相続

2026年2月6日

登記に名前がないと相続放棄したことになる?実家を取得しない場合の違い

実家の登記に名前がないからといって、その人が相続放棄をしたとは限りません。遺言や遺産分割によって、別の相続人がその不動産を取得した可能性もあります。登記で分かることと、相続全体の手続きで確認することを分けて考えましょう。

内容確認・更新:2026年10月16日

登記に名前がないことから、相続全体は判断できない

不動産の登記では、登記された所有者や持分、取得原因などを確認できます。一方、その家を取得しなかった人が、ほかの預金や財産を受け取ったか、家庭裁判所で相続放棄をしたかは、登記だけでは判断できません。

特定の家族が登記に載っていない理由を推測するより、遺言書、遺産分割協議書、家庭裁判所の手続きに関する書類など、該当する資料を確認します。

実家を取得しない場合の3つの違い

方法・状況 何を確認するか
遺言で別の人が取得する 遺言の内容、不動産以外の財産、必要な手続き
遺産分割で実家を取得しない 預金や代償金等の取得、分け方の合意、債務の扱い
家庭裁判所で相続放棄をする 相続全体の権利・義務を受け継がない手続きと期限

「家はいらない」「取り分はいらない」という言葉は、どの意味で使われているかを確認しましょう。家庭内の約束や協議書への署名だけで、法律上の相続放棄になるわけではありません。

相続放棄では、不要な実家だけを除いて預金を受け取る、といった選び方はできません。

財産を受け取らない合意と、借金の責任は同じではない

遺産分割で自分が財産を取得しないことになっても、それだけで債権者に対する相続債務の責任がなくなるとは限りません。家族間で誰が支払うと決めた場合も、債権者との関係を確認する必要があります。

相続放棄を検討する場合は、不動産だけでなく預金、借入れ、保証なども調べます。原則として、自分のために相続が始まったことを知ったときから3か月以内に家庭裁判所へ申述します。

相続財産の処分が単純承認と扱われる場合もあるため、放棄を検討中は、売却や家財の処分を先に進めないようにしてください。

共有で相続した場合は、登記後の利用ルールも決める

複数の相続人が共有で取得すること自体が、直ちに失敗というわけではありません。住む人、管理する人、費用の分担、将来の方針を相談しておくことが大切です。

  • 誰が使い、使用していない共有者とどう調整するか
  • 税、保険、修繕、管理の費用をどう負担するか
  • 契約書や領収書、鍵を誰が保管するか
  • 住み替えや売却の希望が出たとき、いつ話し合うか

保存、管理、変更、全体の売却では、必要な同意の範囲が異なります。「すべて全員の同意が必要」「自分の持分があるから何でもできる」と決めつけず、行う内容を確認しましょう。

売却を相談するときは、取得した権利を確認する

不動産全体を売るのか、自分が取得した持分を売るのかで、必要な準備と条件が変わります。遺産分割の前か後か、登記の内容が現在の権利関係に合っているかも整理します。

登記に名前がない段階でも、不動産の価値を調べることは話合いの材料になります。ただし、査定の相談と、所有者として契約できることは別です。権限を確認せずに売却を約束しないようにしましょう。

相続全体の争いは弁護士等へ、登記は司法書士等へ相談し、物件の買取条件と必要な手続きを照合して進めます。

売却の進め方を、専門チームに相談する

共有で取得した実家について、全体売却や持分売却の条件を確認したい方はご相談ください。専門チームが登記、遺産分割の状況、現在の利用状況を伺い、買取条件を検討します。

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