故人のサブスクは、スマホやカードを止めただけでは契約の終了を確認できません。まず請求元とサービス名を調べ、事業者に死亡後の手続きを確認しましょう。相続放棄を考えている場合は、契約上の権利や返金の扱いも含めて、対応を弁護士へ相談します。
内容確認・更新:2026年10月16日
故人のサブスクは、請求元とサービスを整理する
国民生活センターには、故人のIDやパスワードが分からず、サブスクの解約が進められないという相談が寄せられています。サービスを使わなくなったことと、契約が終了したことは別です。
手元で適切に確認できる請求書、利用明細、契約メールなどから、サービス名、請求元、支払い方法を整理します。請求を行う会社とサービスを提供する会社が違う場合もあります。
| 残しておく情報 | 確認すること |
|---|---|
| サービス名・請求元 | どの契約の請求か、問い合わせ先はどこか |
| 請求日・金額 | 月額か年額か、次の更新はいつか |
| 契約者情報 | 氏名や契約番号など、事業者が照合に使う情報 |
| 連絡記録 | 連絡日、担当窓口、必要書類、回答内容 |
IDが分からなくても、まず死亡後の窓口を確認する
ログインできない場合は、公式サイトの案内から事業者へ問い合わせ、契約者が亡くなったことと、IDが不明であることを伝えます。必要書類は事業者や契約によって異なるため、先に確認してください。
死亡や相続人との関係を確認する書類、相続人の合意や代理人の書類などが求められる場合があります。すべての契約で同じ書類が必要とは限りません。
端末を初期化すると、契約を確認する手がかりも失うことがあります。使えないからとすぐ処分せず、必要な情報の確認を先に進めましょう。
連絡がつかないときは、記録を残して相談する
電話がつながらない場合は、公式に案内されているメールや問い合わせフォームなども確認します。電話の発信履歴、送信日時、問い合わせ内容を残してください。
解約を申し出た日と契約が終了する日、最終請求や返金の有無は、別々に確認します。引落しが止まったことだけで、契約終了を判断しないようにしましょう。
請求元が分からない、事業者の対応に困るといった場合は、消費者ホットライン188から消費生活センター等へ相談できます。
相続放棄を考えている場合は、解約の内容を確認する
相続財産を処分した場合、原則として単純承認と扱われることがあります。ただし、「サブスクの解約」という言葉だけで、必ず相続放棄できなくなると決まるわけではありません。
サービスの内容、返金や預り金の有無、誰の資金で支払うかなどによって確認すべき点が変わります。手続きを進める前に、契約書や明細を弁護士へ示し、何をしてよいかを相談してください。
一切確認せず放置する必要がある、ということでもありません。契約内容を調べることと、権利の放棄、返金の受取り・使用などを分けて考えます。相続放棄の原則3か月の期限も並行して確認しましょう。
実家の整理と、デジタルの契約は分けて進める
実家を売っても、故人名義のサブスクが自動的に解約されるわけではありません。反対に、サブスクを整理しても、不動産の名義や家財の扱いが決まるわけではありません。
家族で一覧を作り、契約の確認担当、不動産の資料を集める担当、期限を確認する担当を決めると、作業の重複や確認漏れを減らせます。
相続して実家を売る場合は、家財が残った状態での価格や引渡し条件を相談できます。相続放棄の判断と、買取条件の比較を混同しないことが大切です。
売却の進め方を、専門チームに相談する
相続して売却する実家について、家財が残っている場合や遠方で管理が難しい場合もご相談ください。専門チームが不動産の状況を伺い、現況での買取と引渡し条件を検討します。
不動産会社・仲介会社の方は、物件の買取相談・資料送付はこちら。
