空き家の購入時期は、全国の空き家数だけでは決められません。地域の需要、修繕費、建て替えの条件、入居までの支出を比べる方法を解説します。
内容確認・更新:2026年11月4日
安く見える物件でも、入居前の修繕や引越しまでの仮住まいが必要な場合があります。候補ごとに購入価格と別に費用を書き出します。
空き家が増える予測だけで値下がりの時期は決められない
2023年住宅・土地統計調査の全国の空き家率は13.8%です。野村総合研究所は2024年6月の発表で、2043年には約25%になると予測しました。将来の推計であり、現在の割合や、個別の住宅価格の予測ではありません。
空き家には、買い手や借り手を募集する住宅、別荘なども含まれます。空いている住宅が増えても、希望する地域や間取りの物件が増えるとは限りません。
価格の変化を検討する場合は、全国の空き家数だけでなく、同じ地域の似た物件の取引や募集状況を確認しましょう。
確認1:希望する場所で、実際に選べる住宅があるか
通勤・通学、買物、医療、交通手段など、暮らしに必要な条件を先に整理します。価格が下がるのを待っても、必要な条件に合う物件が出るかどうかは別の問題です。
周辺の売出価格を見るときは、実際の成約価格と混同しないようにします。面積、築年、道路条件、修繕の必要性が違えば、近所の物件でも単純比較はできません。
確認2:購入価格に加えて、住み始めるまでの費用を見る
| 費用の区分 | 確認する項目 |
|---|---|
| 購入の手続き | 仲介、登記、税金、融資を利用する場合の費用 |
| 建物と設備 | 雨漏り、給排水、電気、必要な修繕・交換 |
| 敷地と外回り | 境界、擁壁、庭、通行や工事の条件 |
| 購入後の維持 | 税、保険、点検、将来の修繕 |
価格が低くても、修繕や敷地への対応に大きな支出が必要なら、総額は変わります。工事の見積もりでは、調査で分かっている部分と、追加工事の可能性がある部分を分けて聞きましょう。
確認3:古い建物かどうかと、建て替えできるかを分ける
建物が古いことと、再建築できないことは同じではありません。接道や建築基準法上の条件、土地と建物の権利関係などを確認する必要があります。
共有持分だけの売買、借地上の建物、連棟住宅などは、購入後に自由に使える範囲や工事に必要な同意が異なります。安さだけで判断せず、何を取得し、何ができるのかを契約前に確認します。
確認4:買う時期と、今の家を手放す時期を合わせる
住み替えでは、新居だけでなく、今の家や相続した実家をどうするかも資金計画に関わります。売却前に購入する場合は、二つの住宅を保有する期間の支出も見込みます。
すぐに住み替える必要があるのか、希望条件を変えずに待てるのか、修繕の予算を用意できるのかを整理しましょう。「今が底値」と断定するより、生活の予定と負担できる総額から時期を検討する方が判断しやすくなります。
使わなくなる住宅の売却は、仲介で買い手を探す場合と、不動産会社の買取を利用する場合で、価格、必要な作業、引渡しまでの期間を比較します。
空き家の購入を決める前の費用比較
安い物件と入居しやすい物件を比べるときは、購入代金と修繕費の合計に、入居までにかかる家賃や引越し費用も足します。
| 項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 購入時 | 物件代金、登記など購入手続きにかかる費用 |
| 入居前 | 建物の点検、修繕、仮住まいと引越し |
| 入居後 | 定期点検、修繕、管理にかかる費用 |
売却の進め方を、専門チームに相談する
住み替えで使わなくなる家や、相続した空き家の売却を検討している方はご相談ください。専門チームが現況や権利関係、希望する引渡し時期を伺い、買取条件を整理します。
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